パニック障害の鍼灸治療 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

適応疾患

パニック障害の鍼灸治療名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

パニック障害について

泣く女性

 

パニック障害とはどのような病気か

パニック障害とは健康上何の問題もないのにある日突然、発作的に恐怖や不安に襲われたり、動悸、胸の痛み、めまい、頭痛、冷や汗、吐き気、腹痛などの身体的な症状で出てくることにより日常生活にも影響が出てしまう病気になります。

男女の比率では1:2とやや女性に多く、20歳前後で発症するケースが多くなり、次いで30歳前後に多くなるため、比較的若い方が発症しやすい病気とも言えます。

女性の方が多くなる利用は残念ながらはっきりとはしていませんが、思春期や更年期によるホルモンバランスの乱れも考えられています。

 

パニック障害の原因

パニック障害は10代〜30代になりやすいことを考えても、ストレスとの関係は否定できません。

10代では勉強や思春期特有の悩みがあり、20代では一人暮らしを始める、社会人になる、早い人であれば家庭を持つ人もいます。

さらに、女性の場合は10代ではホルモンバランスが整っていないこともあり、自律神経にも影響が出てしまいます。

また、ストレスにより自律神経が乱れることでホルモンバランスが崩れてしまうこともあります。

こういたストレスがパニック障害を発症する原因となってしまいます。

また、性格的な問題も指摘されております。

  • 完璧主義者
  • こだわりが強い
  • 言いたいことが言えない人
  • 過去にうつ病になったことがある

こういった方もパニック障害を発症しやすくなるため注意が必要となります。

 

パニック障害の症状

パニック障害では主に3つの症状が出てくることになります。

  • パニック発作
  • 予期不安
  • 広場恐怖

パニック発作とは突然襲ってくる不安感、動悸、めまい、手足のしびれ、吐き気、冷や汗などになりますが、数分でおさまることも多くあります。

予期不安とは「また突然パニック発作が出てしまうのではないか?」、「発作が出たら死んでしまうかもしれない」という不安感になります。

広場恐怖とは例えば、スーパーで買い物中に発作が出た経験がある場合に、「同じ場所に行った時にまた発作が出るのではないか」という不安感から同じ場所に行くことを避けることになります。

このような症状があればパニック発作の可能性があるため、まずは心療内科を受診してみましょう。

 

パニック障害の治療について

飲み薬

 

病院では薬物療法が中心になる

病院でのパニック治療は薬物療法とともに行動療法(精神療法)が行われます。

薬物療法では抗不安薬とSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)が使用されますが、抗不安薬は比較的即効性があるのに対して、SSRIは効果が出るまで3週間前後かかるとされています。

また、一時的にではありますが副作用によって吐き気、下痢、だるさなどが出ることがありますが、自己判断で止めることは避けるようにし、あまりにも副作用が出る場合は医師に相談するようにしましょう。

参考サイト:SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の解説

 

行動療法(精神療法)がパニック障害克服のカギ

パニック障害を治療する上で大切なのが、行動療法(精神療法)とも言えます。

パニック障害の症状として予期不安や広場恐怖という症状がありますが、パニック障害になってしまうと発作が起きた場面を避けがちになってしまいます。

しかし、あえて同じ場面を経験することによって発作が起きなかったという「成功体験を積む」ことが大切となります。

とはいうものの、最初はどうしても不安になってしまうものです。

そのため、少しづつ行っていく必要があります。

例)買い物中に発作が起きたことがある

  1. 近所を散歩する
  2. いつも買い物に行くスーパーやドラッグストアまで行く※店内には入らない
  3. スーパーやドラッグストアの中を回ってみる
  4. 実際に買い物をする

最初は1人では不安感も強いと思うため、家族に協力してもらうと良いかと思います。

また、心を落ち着かせるためにも腹式呼吸のやり方も抑えておくようにしましょう。

 

パニック障害に対する鍼灸治療

パニック障害に対しての鍼灸治療の効果は期待できると言えますし、実際に多くの方が鍼灸治療で改善しております。

鍼灸治療には自律神経を整える効果があることが、パニック障害にも効果が期待できる理由となります。

また、ツボの中には安心作用を引き出す効果のあるツボ、ストレスを発散させるような効果のあるツボもあるため、一人ひとりの身体の状態を見ていき、ツボを選択していきます。

ただし、抗不安薬のような即効性があるわけではありません。

そのため、基本的には週1〜2回のペースにで継続して治療を行っていく必要があります。

もちろん、鍼灸治療と並行して病院の治療を行っていただいても問題ありませんし、多くの方が病院に通いながら鍼灸治療も選択されております。

早い方であれば半年ほどで改善しますが、パニック障害の治療は焦りは禁物となります。

薬ではなかなか改善しなかったり、副作用がきついという方は鍼灸治療も選択肢としてお考えいただければと思います。

 

パニック障害の鍼灸治療の症例

34歳女性、2022年12月来院。

5年前に結婚したことによる引越しと新しい会社に就職したことがきっかけで、引っ越し後2週間でパニック障害を発症。

症状は息苦しさ、動悸、不安感、頭が重くなるなど。

心療内科にて服薬での治療とカウンセリングでの治療を始めると症状は秋頃にはほぼなくなってくるが、翌年の春に再度、同様の症状が出てくる。

この頃に妊娠が発覚したため、薬が使用できないために会社を休むことにする。

出産は地元にて行い産後は実家にて生活していたが、子供の夜鳴きが酷かったことが原因で産後半年ごろから産後うつになり、睡眠薬を使用と半年ほど子供と離れて生活したことで回復する。

春に仕事に復帰するが、再度漠然とした不安感に襲われるようになるが、秋頃になると自然と不安感はなくなる。

このようなことが毎年起きるようになり、今では年中セルトラリン50㎎とマイスリー5㎎を飲んでいる。

  • 脈診:沈弦やや数脈
  • 舌診:淡白舌、薄白苔
  • 腹診:全体的に虚軟、右肝相火にやや邪あり

【弁証】:心脾両虚証によるパニック症状および不眠症

結婚と転勤による生活環境の変化によるストレスからくる肝鬱化火による産後うつやパニック発作であると考えられますが、長期に及び脾が弱ることにより心血不足を引き起こし心脾両虚となったと考えられます。

そのため、神門穴で心血を補い心神の安定を図り、血を作り出す脾の働きを高めるために足三里への鍼とお灸を行っていく。

治療は週1回のペースで行っていく。

4診目頃から調子が良くなってきたため、薬の量が半錠になったが眠れている。

4月に入り、仕事の引継ぎなどで忙しかったが、不安感もない状態が続いており、薬の量も1/4にしたり、全く飲まない日もある。

調子が良く今までのような症状は出ないために治療ペースを2週間に1回に変更する。

週2回のペースに変えてから職場での部署移動があり以前よりも忙しくなるが症状は出ていない。

その後も月1回に変更しても問題ない状態が続いたため、21回の治療で終了。

【その他のパニック障害の症例はこちら】

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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