国民病ともいえる花粉症ですが、今では4人に1人の割合で症状があるとされていますが、皆さんは花粉症でお困りではありませんか?
または花粉症ではなく、アレルギー性鼻炎で年中辛いとお困りではありませんか?
本記事では花粉症とアレルギー性鼻炎について解説していきます。
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花粉症とアレルギー性鼻炎は混合されがちですが、同じ部分もあれば違う部分もあります。
花粉症と荒れるシー性鼻炎の違いは簡単に区別するならば以下のようになります。
花粉症というのは多くはスギ、ヒノキ花粉による春に起きるケースと、秋のブタクサやイネによる秋に起きるケースがあり、春と秋以外の季節は症状が出ないというのが特徴となります。
対してアレルギー性鼻炎とは一年中何かしらのアレルゲンに反応が起きるために常に鼻炎の症状がある状態になります。
花粉症とアレルギー性鼻炎の症状は基本的には違いはありません。
どちらも鼻水、鼻づまり、くしゃみが主症状となります。
その他の症状としては以下のような症状があります。
これらの症状は個人差があるため、すべての方に出るわけではありません。
花粉症やアレルギー性鼻炎の症状は本来ならば体に侵入したアレルゲンに対してのみ攻撃を仕掛けるはずが、IgE抗体が過剰に反応しアレルゲンだけではなく他の細胞に足してまで攻撃をしかけてしまう免疫システムの暴走と言えます。
花粉症やアレルギー性鼻炎の原因については以下になります。
ホコリやダニなどのハウスダストによるアレルギー反応。
特にアレルギー性鼻炎の方がハウスダストに苦しめられることになります。
そのため、こまめに家の中を掃除し、ハウスダストを除去する必要があります。
日本人が最も苦しめられている花粉がスギ花粉になりますが、戦後に植林されたことにより大量の花粉が飛散することになったため発症するようになりました。
この時に特に価値が高いとされていたスギやヒノキが大量に植林されたことでスギ花粉やヒノキ花粉に悩まされる方が続出するようになりました。
そのため、ある意味では国によってもたらされた健康被害とも言えます。
花粉症やアレルギー性鼻炎と自律神経の関係は一見関係なさそうに思えますが、大きく関係してきます。
特に朝起きた時に起きるくしゃみは自律神経の乱れが関係してきます。
寝ている最中はリラックスしているため副交感神経が優位となっていますが、目が覚めると交感神経が優位になります。
この時に自立陰茎の切り替えが上手くいかないことにより起床時からくしゃみを連発してしまう「モーニングアタック」が起きることになります。
また、ストレスや睡眠不足、過労などが重なれば自律神経が乱れることになりますが、自律神経が乱れることにより免疫系の働きにも異常が生じやすくなります。
花粉症、アレルギー性鼻炎の治療にはいくつかの選択肢があります。
主に上記の3つがありますが、近い将来病院での治療は保険適用外になる可能性があります。
病院での治療は主に耳鼻科での内服薬による治療やレーザーによる鼻の粘膜を焼く治療法、目のかゆみに対する目薬などがあります。
また、数年前からは「減感作療法」という治療法も保険適用にて行われるようになりました。
花粉症やアレルギー性鼻炎に用いられる内服薬は一昔前は副作用として「ひどい眠気」があったため、敬遠される方もいましたが、現在では眠気が起こりにくいくくなっているため、比較的安心して服用することができます。
また、アレグラに関しては少し面白い副作用として「悪夢を見る」ことがあります。
そのため、アレグラを服用し始めてから悪夢を見るようになった場合は副作用によるものとなります。
しかし、病院での花粉症やアレルギー性鼻炎の内服薬を使った治療はひょっとすると近い将来、保険適用外となる可能性があります。
※減感作療法に関してはどうなるかはまだ不明。
漢方薬での治療は西洋薬とは違い、眠気が起きないことが大きな利点となります。
しかし、漢方薬は症状を抑えるために服用するのではなく、花粉症を引き起こしている体質を変えるために服用することになるため、1回服用しただけで症状が治まるというケースは少なくなります。
そのため、ある程度の期間は服用する必要がありますし、東洋医学的な体の診立てがとても重要となります。
また、「小青竜湯」が花粉症には有効とテレビのCMでは放送されていますが、これは大きな間違いとなるため、漢方薬は薬局で簡単に買うことができますが、しっかりと東洋医学的な診立てをしたうえで選ぶ必要があります。
鍼灸治療での花粉症やアレルギー性鼻炎の治療は治療院によっても違ってきます。
しかし、理論的には鍼治療を行うことによって自律神経の乱れが整うために個人差はありますが改善させることが可能となります。
また、鼻周囲にあるツボには鼻水や鼻づまりを改善させる効果があるため、こういった場所に鍼を刺すこともあります。
当院の場合は東洋医学の理論をもとに治療を行っているため、花粉症を引き起こしている体質を改善させるための鍼灸治療を行っております。
さらに当院では花粉症の治療の際にはパイオネックスというシールタイプの鍼を使用して補助的な治療として耳ツボを使用しています。
この耳ツボの補助療法はかなり効果的で、ほとんどの方が効果を感じていただけています。
鍼の長さがわずか0.6mmのため痛みはありません。
気になることといえばシールなので痒みだけで、痒くなったら取っていただければ結構です。
痒みなどもないのであれば、1週間ほどそのままつけていただき、次回の来院時に反対の耳に同じように新しいパイオネックスを貼り替えます。
花粉症に対する鍼灸治療の効果は一度の治療で劇的に改善する方も確かにいますが、多くの場合では徐々に改善していく傾向にあるため、継続的な治療は必要となります。
花粉症の方の場合ですと花粉シーズンに入ってからの治療よりも、シーズン前から治療を開始することをおすすめいたします。