当院での皮膚カンジタ症の鍼灸治療の症例をご紹介いたします。
2016年10月来院。
両掌に湿疹ができ、さらには爪から膿みが出てきていることに気が付く。
総合病院の皮膚科を受診すると念のため泌尿器科も受診するよう指示が出たため、泌尿器科も受診するとカンジタに感染していることが判明する。
また、後日パートナーの女性にも事情を説明し、検査を受けてもらうと無症状ではあるもののカンジタに感染していることが判明する。
病院での治療としては菌が全身に回らないようにするため2日間にかけての点滴を行い、塗り薬を処方される。
1週間経過したが変化がないため、強めの点滴を行なうと副作用のため身体がだるくなる。
鍼でなんとかならないかということで来院される。
アトピー性皮膚炎、腰痛、陰部のかゆみ
肝胆湿熱証による皮膚カンジタ症
右行間穴のみ使用。
治療後は身体がスッキリした感じがあり、脈が落ち着く。
3日ほどすると徐々に変化が現れ、1週間後にはかなりきれいな状態にまで変化が見られたため、鍼灸治療は2回で終了。
今回の原因はパートナーがカンジタの無症状キャリアという状況の中での性行為が原因でした。
鍼灸治療では肝胆湿熱証と考え、行間穴で湿熱を取る治療を行ったところ、非常に良い結果となりました。
また、今回の治療結果が良かった1つの理由としては比較的早期に治療を開始することができたことです。
もし、薬での治療を優先し、感染後1~2か月後に鍼灸治療を開始していた場合は改善はできたかもしれませんが、ここまで早期の改善は見込めなかったと思います。
ただし、医師の診断は必要となるため、かならず病院は受診していただく必要はあります。
また、一番大切なことは感染しないことであることは言うまでもありません。
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