汗疹(あせも)の鍼灸治療の症例 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

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汗疹(あせも)の鍼灸治療の症例

汗疹(あせも)の鍼灸治療の症例

汗疹による湿疹の改善例

当院での汗疹に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。

 

鍼灸治療を始めるまでの経緯

55歳男性、2020年10月来院。

10年ほど前から下腹部に出始め、現在は腕や足などにもあり、皮膚科では汗疹(あせも)と診断される。

昔から湿疹ができやすい体質ではあった。

リンデロンvg軟膏(ステロイド)を処方されるがあまり使用したくはない。

また、痒みは温めると酷くなり、冷やすと楽になる。

症状が出てからの約10年は症状が変わらず痒みがひどくなってきており、常に掻いている状態で、ご本人も奥様的にもこれ以上はステロイドを使用したくないということで東洋医学での治療を選択され来院される。

鍼灸治療は苦手なため、あまり気がのらなかったが、奥様の強い勧めで初回は一緒に来院される。

 

その他、自覚症状など

のぼせやすい、イライラ、抜け毛、かすみ目、物忘れ、尿の出が悪い、怒りっぽい、首のこり、トイレが近い、夜間尿(1~3/日)、腰痛(左)、精力減退、熟睡感なし(睡眠時無呼吸症候群)、夜間に痒みが増すなど

  • 脈診:沈緩弱脈
  • 舌診:淡白舌色あせ、薄白苔、舌尖微紅刺
  • 気色診:心、肝胆、左大腸、腎白抜け
  • 腹診:左肝相火熱

 

弁証および治療について

肝陽上抗証による汗疹(あせも)

治療はまずは週2回のペースで行っていき、その後は週1回のペースで行っていく。

治療を開始して6診目を終えた頃には夜中に掻きむしるということがなくなっていることに奥様が気づかれる。

治療をはじめて4ヶ月で痒みはほとんど感じず、また皮膚の状態もきれいになったため治療を終了。

※鍼灸治療の期間中はステロイドの使用はなし。

 

考察

約10年にわたりお悩みであった汗疹による湿疹ですが、肝腎陰虚がという体の中の陰液の不足が招いた虚熱により皮膚に炎症が起きている状態でした。

そのため、鍼灸治療ではこの不足した陰液を補うための治療をひたすら行っていったところ良い結果が出ました。

また、この方は鍼灸治療が苦手という事でしたが、当院では1~3本ほどの鍼しか使用しないため、鍼灸治療を受け入れていただくことができました。

鍼灸のイメージと言えば体にたくさんの針を刺すイメージが強いと思いますが、当院では平均2~3本の針で治療を行っているため、鍼灸治療に興味があるが、たくさん打たれるのには抵抗があるという方には当院の鍼灸治療はおすすめとなります。

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プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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