当院での汗疹に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。
55歳男性、2017年6月来院。
10年ほど前から下腹部に出始め、現在は腕や足などにもあり、皮膚科では汗疹(あせも)と診断される。
昔から湿疹ができやすい体質ではあった。
リンデロンvg軟膏(ステロイド)を処方されるがあまり使用したくはない。
また、痒みは温めると酷くなり、冷やすと楽になる。
症状が出てからの約10年は症状が変わらず痒みがひどくなってきており、常に掻いている状態で、ご本人も奥様的にもこれ以上はステロイドを使用したくないということで東洋医学での治療を選択され来院される。
鍼灸治療は苦手なため、あまり気がのらなかったが、奥様の強い勧めで初回は一緒に来院される。
のぼせやすい、イライラ、抜け毛、かすみ目、物忘れ、尿の出が悪い、怒りっぽい、首のこり、トイレが近い、夜間尿(1~3/日)、腰痛(左)、精力減退、熟睡感なし(睡眠時無呼吸症候群)、夜間に痒みが増すなど
肝陽上抗証による汗疹(あせも)
治療はまずは週2回のペースで行っていき、その後は週1回のペースで行っていく。
治療を開始して6診目を終えた頃には夜中に掻きむしるということがなくなっていることに奥様が気づかれる。
治療をはじめて4ヶ月で痒みはほとんど感じず、また皮膚の状態もきれいになったため治療を終了。
※鍼灸治療の期間中はステロイドの使用はなし。
約10年にわたりお悩みであった汗疹による湿疹ですが、肝腎陰虚がという体の中の陰液の不足が招いた虚熱により皮膚に炎症が起きている状態でした。
そのため、鍼灸治療ではこの不足した陰液を補うための治療をひたすら行っていったところ良い結果が出ました。
また、この方は鍼灸治療が苦手という事でしたが、当院では1~3本ほどの鍼しか使用しないため、鍼灸治療を受け入れていただくことができました。
鍼灸のイメージと言えば体にたくさんの針を刺すイメージが強いと思いますが、当院では平均2~3本の針で治療を行っているため、鍼灸治療に興味があるが、たくさん打たれるのには抵抗があるという方には当院の鍼灸治療はおすすめとなります。
【32歳女性】鍼灸による妊活目的が高プロラクチン血症が判明した症例 当院で妊活目的で来院された女性の鍼灸治療の症例になります。 鍼灸治療による妊活を始めるまでの経緯 2018年に結婚するが、仕事に必要な資格[…]
甲状腺機能低下症による円形脱毛症の鍼灸治療の症例 当院での甲状腺機能低下症による円形脱毛症の鍼灸治療の症例をご紹介いたします。 【33歳女性】円形脱毛症を発症した経緯 2016年8月来院。 20代の頃よりバ[…]
【36歳男性】左耳の低音難聴 難聴に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。 鍼灸治療を始めるまでの経緯 2022年の11月下旬〜12月上旬ごろに突然、左耳の聞こえが悪くなり、また人の声や物音[…]
30代女性。 2人目出産後から両足の大腿部の内側に違和感を感じていたが、「完璧な母親でありたい」という思いから家事・育児にと奮闘しすぎたことにより産後うつとなる。 大腿部の違和感は整形外科でMRI検査にて腰椎椎間板ヘルニ[…]
腰痛は肩こりと並び、鍼灸治療を受けるきっかけとなる痛みの疾患になります。 そのため、鍼灸治療と言えば肩こり、腰痛というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実際にどのように治療をするかは治療院によって違います。 当院の[…]