多嚢胞性卵巣症候群による不妊でお悩みの方に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。
2019年に結婚するが、子供はすぐには考えておらず、1年半ほど前から排卵検査薬を使用してタイミング取るようになった。
その後、半年経過してもできなかったため、不妊専門の病院を受診すると多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断される。
その他、卵管造影検査は問題なく、 夫側も特に問題なし。
病院での治療としてはクロミッド、またはセキソビットを交互に使用し、育ちが悪い場合はHCG注射を使用している。
半年前から人工授精をしているが、タイミングがなかなか合わないため2回してできていない。
鍼灸治療を希望される理由は多嚢胞性卵巣症候群の改善と共に、春〜梅雨の時期になると喘息症状が出てくるため、根本的に身体の状態を良くするため。
※喘息は症状がひどい時だけ麦門冬湯を服用している。
息切れしやすい、食後の眠気、髪の毛が抜けやすい、胃もたれしやすい(元々弱く、朝食を食べると気持ち悪くなってしまう)、乗り物酔いしやすい、吹き出物ができやすい、緊張性頭痛、肩こり、物忘れ、のぼせやすい、下着を着替えるほどの寝汗。
肝腎陰虚、脾気虚による多嚢胞性卵巣症候群、肺気虚による喘息。
治療は週1回のペースで行っていくと、今までは上半身にだけ汗をかいていたのが、全身から汗が出るようになる。
また、手足の冷えも以前より気にならなくなる。
3診目の後にタイミングがあったため人工授精を行う。
4診目には喘息による息苦しさが出てきたため、喘息の治療を行うと、治療後には息苦しさは改善される。
5診目を終えた数日後に病院で検査を受け妊娠が確定するが、つわりも出てくる。
つわりが若干の凝っているが、喘息の症状も安定しているため7回で治療を終了。
治療に専念するために専業主婦となっていましたが、正社員として働いていた時はストレスによる体重の増減が激しかったそうですが、このストレスが原因で多嚢胞性卵巣症候群となっていることが推測できます。
また、このストレスが長期化することで肝腎陰虚証を発症し、さらに胃腸と関連する脾にも影響が出ていました。
鍼灸治療は肝腎、脾の治療を行いつつ、多嚢胞性卵巣症候群の治療を行い、喘息の症状は肺気虚によるものと考え、症状が出てきた時にだけ施術を行いました。
鍼灸治療が非常によく効く方であったため、身体の方の改善も早く、特に真冬でも下着を着替えるぐらいの寝汗が改善されるとともに人口授精ではありましたが、妊娠することができました。
また、麦門冬湯は肺と胃の陰虚が原因でおきる慢性の咳に対する漢方薬になるため、今回の喘息にはあまり効果がないのではないかと思います。
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