難聴に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。
2022年の11月下旬〜12月上旬ごろに突然、左耳の聞こえが悪くなり、また人の声や物音も2重に聞こえるようになる。
近所の耳鼻科を受診し、聴力検査を行うと左耳の低音域である125㏈〜500㏈の聞こえが悪くなっていたた。
ステロイド、アデホスコーワ、メチコバールなどを処方さるが、改善されることはなかった。
名駅にあるめまい専門の病院を受診し、検査を受けて薬を処方されるもやはり改善はされることはなかった。
さらに心療内科も受診し、睡眠薬、安定剤を服用するが改善なし。
最終的には名市大の耳鼻咽喉科を受診し、柴苓湯を処方され飲んでいるが、いまだに改善される気配がないため鍼灸治療を希望され来院。
難聴となった思い当たる原因は仕事上のストレスで、特に人間関係の部分で問題があった。
病院を変わるたびに、メニエール病、突発性難聴と診断が変わっている。
寝つきが悪い、動悸、トイレが近く1日に15回ほど行く、夜間尿2〜3回あり
肝鬱気滞>腎虚による難聴。
症状としては腎の弱りの方が目立つが、難聴を発症した原因として職場での人間関係の問題があるため、根本的な原因としては肝鬱気滞というストレスによる発症と考える。
鍼灸治療はストレスによる気の滞りを改善するための鍼灸治療を週1回のペースで行っていく。
一時的に声や音が二重に聞こえる症状が悪化してしまうが、4回目の治療後から耳の聞こえが良くなり、声や音が二重に聞こえることもなくなる。
5回目の治療翌日に聴力検査を受けると数値も改善していたため、治療を終了する。
予約の段階から軟調になってしまったことに対して非常に焦っている印象がありました。
今回、難聴を発症した原因はストレスとなりますが、この「焦り」もストレスとなってしまい治療効果にも影響が出てしまいます。
事実、私は治療ペースは週1回で問題ないというお話をしましたが、「週2回の必要性はないですか?」と何度も聞かれました。
週2回の治療を勧めることもありますが、症状だけではなく身体の状態も考慮していきます。
今回の難聴は数値的にはそれなりに悪い状態ではありましたが、体の状態としてはそこまで悪い状態ではなかったため、週1回のペースで問題ないと判断しました。
治療も気の滞りを良くする治療を行っていったところ難聴は改善されました。
病気になると焦ってしまう気持ちも分かりますが、一旦落ち着くようにしましょう。
こんにちは。 蓬祥鍼灸院の長谷川です。 メニエール病でめまいが酷く、仕事に影響が出てしまっていたり、今後はどのように仕事をしていけばいいか悩んでいませんか? 今回はメニエール病で仕事に影響が出てしまっている場合にとれる1[…]
筋トレ歴約5年の名古屋の鍼灸師・長谷川です。 筋トレがアンチエイジング効果があると聞いて、なぜ効果があるのか?女性でも効果があるのか?またはどのくらいの頻度で筋トレをすると効果があるのか知りたいと考えていませんか? 今回[…]
多嚢胞性卵巣症候群だけど自然妊娠できるかどうか疑問に思っていませんか? 体外受精や顕微授精は高額だからできるだけ自然妊娠したいと思うのはごく自然なことです。 そのため、本記事では多嚢胞性卵巣症候群の方が自然妊娠するために[…]
Contents 抗生物質服用後の皮膚カンジタ症の鍼灸治療の症例【38歳女性】鍼灸治療を始めるまでの経緯その他、自覚症状弁証および治療について考察抗生物質服用後の皮膚カンジタ症の鍼灸治療の症例 当院での抗生物質服用後の皮[…]
30代女性 昨年、プライベートにおいて過度のストレスがきっかけとなり、グランドピアノを弾く際にだけ指先に違和感が出てくる。 この違和感は日常生活ではまったく出てこない。 大学病院の神経内科を受診し、フォーカル(職業性)ジ[…]