こんにちは、蓬祥鍼灸院の長谷川です。
生理痛がひどいため、婦人科を受診したらチョコレート嚢胞と診断され手術をすべきか悩んでいませんか?
妊娠希望の方はもちろんですが、独身の方でもチョコレート嚢胞と診断されると手術をするかどうかは悩んでしまうと思います。
チョコレート嚢胞は鍼灸治療でも改善可能ですが、やはり大きさ次第では手術を選択すべき大きさがあります。
そこで今回はチョコレート嚢胞と診断された場合に手術を選択すべき大きさについてお話していきます。
チョコレート嚢胞と診断された場合に手術を検討すべき大きさがあります。
もちろん医師の方から即手術を勧められている場合は従うべきですが、中には「要検討」と言われる方もいらっしゃると思います。
そのため、私が考える手術を検討すべき大きさと手術をする際のリスクについてお話します。
妊娠希望の方でも10㎝以上のチョコレート嚢胞の場合は手術を検討しましょう。
妊娠希望の方だけではなく、女性の方ではやはりチョコレート嚢胞と診断されてもなかなか手術に踏み切れない方は多くいらっしゃいますが、10㎝以上となるとさすがに手術を検討すべき大きさになります。
ではなぜ10㎝以上の場合は手術を検討すべきかというと理由は以下の2つになります。
女性特有のガンとして卵巣がんがありますが、自然発生する卵巣がんに比べてチョコレート嚢胞を患っている方の場合は卵巣がんになる確率が8倍以上とされています。
また、10㎝以上の大きさになるとガンの合併率も年齢と共に上昇するとされています。
つまり生理痛の改善だけではなく、卵巣ガンを予防するという意味でも手術を検討しましょう。
また、チョコレート嚢胞は他の臓器との癒着や卵管の捻転により卵巣が腐ってしまうという事態が起きてしまうこともあります。
実際に当院の患者様の既往歴で今までにないくらいの下腹部の痛みのため救急車で搬送された結果、片方の卵管の捻転により卵巣が腐っていたという方がいらっしゃいます。
10㎝以上の大きさになっていれば医師の方からも手術を勧められると思うため、手術をされることをおすすめします。
参考サイト:「日本婦人科腫瘍学会」子宮内膜症(卵巣がんとの関係について)
5㎝の場合は要検討のため、すぐに手術を選択する必要はないと言えます。
このぐらいの大きさの方が1番鍼灸治療の選択をされる方も多くなります。
先ほどもお話ししましたが、チョコレート嚢胞があると卵巣がんの発生率が高くなりますが、すぐに手術を考えるほどの大きさではありません。
そのため、少しでも早く生理痛を改善したい方や早めにガンの予防をしたい方は手術の選択をされれば良いかと思います。
逆にできるだけ手術は控えたいという方はしばらく鍼灸治療を含めた他の治療法を試すようにしましょう。
チョコレート嚢胞の手術を選択された方は知っておかなければならないリスクがあります。
手術をする場合のリスクは事前に医師の方からも説明があると思いますが、先にお伝えさせていただきます。
チョコレート嚢胞の手術のリスクは手術による卵巣へのダメージになります。
卵巣がダメージを受けるということは卵巣機能が低下し、卵巣年齢(AMH)が低下し卵子の数が減ってしまうということです。
この卵巣へのダメージは必ずあるわけではありませんが、人によってはこのようなリスクを負う可能性があります。
実際に当院に不妊治療で来院された方の中にも20代後半にもかかわらずいつ閉経してもおかしくない状態になってしまった方がいらっしゃいました。
妊娠希望の方が気になるのがチョコレート嚢胞でも妊娠できるかどうかですが、チョコレート嚢胞と妊娠についてお話していきます。
チョコレート嚢胞であっても妊娠することは不可能ではありません。
確かに卵巣に問題のない方に比べると妊娠はしずらくはなってしまいますが、決して妊娠できないわけではありません。
実際に当院でも妊娠に向けてチョコレート嚢胞の治療をしている方が自然妊娠されています。
しかし、やはりチョコレート嚢胞がある以上は手術を含めて何かしらの治療は行っていく必要がありますし、できるだけ早期発見・早期治療が大切となります。
チョコレート嚢胞の方が妊娠しずらくなる原因はチョコレート嚢胞による卵巣機能の低下になります。
卵巣機能が低下するということは卵子の数が減ったり、卵子の質が低下することになるため、手術をできるだけしたくない場合は思い切って体外受精を検討する必要もあります。
チョコレート嚢胞は大きさの問題や効果に個人差はあるものの鍼灸治療でも改善することが可能な疾患になるため、手術をしたくない場合はご検討いただければと思います。
5㎝前後のチョコレート嚢胞であれば鍼灸治療でも十分改善できる可能性があります。
ただし、効果には以下のような個人差があります。
また、10㎝以上のチョコレート嚢胞の場合は鍼灸治療での改善はやはり難しくなってくるため、手術されることをおすすめしたします。
東洋医学ではチョコレート嚢胞は以下の3つの原因が考えられます。
中でも特に多いのが瘀血というドロドロした血液が体に溜まることで起きるケースです。
ではこの瘀血が体に溜まる原因は何なのか?というと以下になります。
こういったことが原因で身体に瘀血がたまってしまうことになりますが、特に骨盤内でこの瘀血がたまってしまうことで子宮内膜症であるチョコレート嚢胞を発症することになります。
そのため、鍼灸治療では瘀血が原因で起きていれば瘀血の治療を、気滞や湿痰が原因で起きていればそれぞれの原因を治療していくことになります。
チョコレート嚢胞は決してめずしい病気ではなく、昔に比べて女性の生理の回数が増えている現代の女性にとっては注意が必要な婦人科疾患と言えます。
チョコレート嚢胞になると卵子の質が低下し不妊の原因にもなりますし、手術をしても人によっては卵巣がダメージを受けてしまう可能性もあるため、手術をするかどうかも判断が難しくなります。
しかし、やはり大きすぎる場合は思い切って手術を選択をする必要も出てきます。
チョコレート嚢胞と診断された場合は手術をするかどうかは医師や病院によっても判断が分かれるため、ご自身で納得のいく洗濯をするようにしましょう。
また、手術をしたくなかったり、薬での治療に抵抗がある場合は鍼灸治療もご検討ください。
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