新型コロナワクチン接種後の鍼灸治療は受けても大丈夫かどうかの話

蓬祥鍼灸院の長谷川です。

体の不調を改善するために鍼灸治療を受けている方が気になることの1つとして、新型コロナのワクチン接種を受けた当日に鍼灸治療を受けても大丈夫かどうかがあると思います。

また、治療を行っている側である我々鍼灸師はワクチン接種を打つのかどうかも気になる方もいらっしゃるかと思います。

そこで、今回はワクチン接種後に鍼灸治療を受けてもいいかどうかについてや、鍼灸師がワクチンを打つかどうかなどについてお話していきます。

新型コロナワクチン接種後の鍼灸治療は受けても大丈夫かどうかの話

クッションマークを持つ女性

日本でも急速に進んでいるコロナのワクチン接種ですが、中には同じ日に鍼灸治療を予約している方もいらっしゃるかと思います。

特にワクチン接種後に鍼灸治療を受ける場合はどうすべきかは鍼灸師によっては考え方が変わると思いますが、ここでは私個人の意見をお話していきます。

 

ワクチン接種後の当日の鍼灸治療は控えるべし!

私個人としてはワクチン接種後の当日の鍼灸治療は控えるべきかと思います。

ワクチン接種後の副反応は本当に個人差があり、早い人で接種後の数時間後には出てきますし、症状が酷い方は方はインフルエンザの時よりも体がきついと言われる方もいます。

私自身も7月9日に医療従事者の優先接種枠で受けてきましたが、当日は数名の治療を行いましたが、正直きつかったです。

そのため、当日は自宅でゆっくりと過ごし、翌日以降の体調次第で鍼灸治療を受けられることをお勧めします。

また、鍼灸治療は受けた当日から翌日にかけて体がだるくなることがあります。

ワクチン接種の後に鍼灸治療を受けた場合、当日~翌日にかけての倦怠感はどちらによるものなのかが分からない状況になってしまいます。

副反応は若い世代が多いから自分は大丈夫という考え方もありますが、絶対に出ないという保障はありません。

そのため、ワクチン接種後は鍼灸治療は控えるようにして、自宅で安静に過ごすようにしましょう。

もし、翌日以降に何も症状がないのであれば問題ありません。

また、ワクチン接種前の鍼灸治療に関しては普段から鍼灸治療を受けている方であれば、施術後のだるさなどは出にくいため、全く問題ないと思います。

 

ワクチンによる副反応に対する鍼灸の効果は?

ワクチンの副反応に対する鍼灸治療の効果はまったくないとは言い切れないと思います。

しかし、今回、私はワクチンの副反応がどの程度かを知るために、あえて自分に鍼灸治療を行うことはしておりません。

今後もこのワクチンを打つかどうかを判断するためにも、2回目の接種後も鍼灸治療を行う予定はありません。

SNSなどでは「ワクチン接種後に鍼をしたら副反応が軽かった」と投稿している鍼灸師もいますが、もともと副反応が軽かったという可能性も否定はできません。

また、あまりワクチンの副反応を鍼灸で何とかしてほしいという方は少ないのではないかと思います。

というのも、副反応が軽ければあまり気になりませんし、酷い場合は外出する気になれないぐらい体がきつくなります。

そのため、実際に副反応に対して鍼灸がどの程度効果があるのかはわかりません。

副反応は辛いかもしれませんが、ワクチン接種により体が抗体を作るために免疫系がしっかりと仕事をしてくれているために起きることです。

しっかりと免疫が働いてくれているとポジティブに考えましょう。

 

ワクチン接種後の鍼灸治療が不安ならキャンセルしましょう

ワクチン接種後の鍼灸治療が不安ならキャンセルしましょう。

鍼灸師の方でも65歳以上の方は既にワクチン接種を済ませている方もいますが、大半の方が当日~翌日を休みにしているようです。

そのため、患者さん側がワクチン接種後の予約をキャンセルしても問題なく対応してもらえると思います。

当院でもワクチン接種の翌日に予約が入っている方で副反応がきつい方はキャンセルに対応しております。

また、副反応はそれほど心配していないけど、ワクチン接種後すぐに鍼灸治療を受けることに不安をお持ちの方は事前にキャンセルして、予約を取り直すようにしましょう。

 

鍼灸治療で免疫力アップすればワクチンは必要ないという考えはリスクあり

STOP!

ワクチン接種後の副反応だけでなく、数年後にどんな副反応が起きるか分からないということからワクチン接種をしないという方もいらっしゃるかと思います。

こういった考え方をお持ちの方の中には鍼灸をはじめとした代替医療で免疫力を上げて感染を防ぐという考え方を持たれる方もいるかもしれませんが、この考え方も少し危険な部分はあります。

 

鍼灸治療は万能ではない


まず、鍼灸治療は万能な治療法ではありません。

確かに鍼灸治療を受けると免疫力が上がるという報告はありますが、だからと言って新型コロナに感染しないという保障はありません。

【免疫力アップしたいならツボを知るよりも体調を整える方が大切】

もちろん、ワクチン接種をしたからと言って感染しないという訳ではありません。

しかし、ワクチン接種後の発症予防率はファイザー、モデルナ製ともに90%と非常に高くなっています。

※ただし、変異株に対しては不明。

では鍼灸治療を受けていたらどうなのか?

これは数字ではあらわすことは正直できません。

そのため、鍼灸や東洋医学ですべてを解決しようという考え方は少々危険ではないかと思います。

また、中には患者さんに対して「ワクチンは打たない方がいい、打っちゃダメ」ということを平気で言う方もいるようです。

さらに、ワクチンを打つ鍼灸師を信じられないという患者さんもいらっしゃるようです。

鍼灸や東洋医学を信頼してもらえるのはありがたいことではありますが万能ではありません。

ましてや鍼灸師がワクチンを打つかどうかに対して口出ししていいわけではありません。

メリット・デメリットを考えた上で、ご自身で判断するようにしましょう。

コロナワクチンは打つべきか?30代の鍼灸師が打った理由をお話しします

 

鍼灸師でもワクチンを打つかどうかは分かれている


SNSを見ていると、鍼灸師の中でもワクチンを打つかどうかはちょっとした論争が起きています。

というよりも、打たないという選択をしている一部の鍼灸師が先ほどの「鍼灸・東洋医学万能説」を唱えています。

気持ちはわからなくはないですが、やはり私個人としてはちょっと違うんじゃない?と思っています。

私個人としては当初はあまりワクチンを接種する気はありませんでしたが、今はすぐにでも打ちたいという気持ちがあります。

というのも、私の趣味は海外ひとり旅ですが、海外に行くためにはおそらく2年ほどはワクチンパスポートが必要になってくると思います。

このワクチンパスポートを取得するためにはワクチンを接種する必要があります。

そのため、私はワクチンを打つという選択をしました。

とはいうものの、SNSを見ている限りは大半の鍼灸師はワクチンを接種するようです。

 

自治体によっては鍼灸師もワクチン接種の優先対象に追加された

6月中旬ごろに鍼灸師もワクチン接種の有線対象に追加されたため、希望者は近々、摂取することが可能となるようです。

これが先ほどの鍼灸師がワクチンを打つかどうかの論争のきっかけになっている部分もあります。

ただし、自治体によっては優先接種の対象とはなっていない地域もあるようですが、愛知県に関しては対象となりました。

また、すでに自治体によっては64歳以下の鍼灸師に対するワクチン接種が行われているようです。

 

鍼灸師ならだれでも知っているあの大先生もワクチン接種済み


先日、Twitterを見ていたら鍼灸師ならだれでも知っている大先生もワクチンを接種したという情報がありました。

この大先生というのが、奈良県にある「藤本漢祥院の藤本蓮風先生」です。

正直、私はワクチンを接種しないと思っていました。

というのも、なかなかの薬反対派の意見を持たれている先生のため、コロナに対してもご自身で鍼をして凌ぐだろうと思っていました。

しかし、年齢もすでに70歳を超えているということや、もし感染した場合に患者さんに迷惑をかけることになることを考慮されたのかもしれません。

 

実際にワクチン接種を受けた感想

7月9日(金)に1回目のワクチン接種を行ったため、副反応などについてお話していきます。

 

接種したワクチンの種類

今回は大規模接種会場にて行ったため、モデルナ製のワクチンを接種してきました。

モデルナ製のワクチンの新型コロナの発症予防率は94%とされており、発症予防率が95%のファイザー製ワクチンと遜色はありません。

ただし、ワクチン接種後の副反応に関してはモデルナ製の方が出やすいとされています。

注射の痛み自体はほとんど感じないか、チクッとする程度で、鍼治療の時とそれほど変わりはないかと思います。

 

ワクチン接種後の副反応について

ワクチン接種後の発熱

ワクチン接種後の発赤

ワクチン接種後の接種部位の腫れ

先ほどもお話ししましたが、モデルナ製の方が副反応が出やすいとされていますが、私もしっかりと副反応が出ました。

副反応が出るまでの時系列をご紹介します。

  • 12時25分:ワクチン接種
  • 14時ごろ:接種した左腕全体が重だるく感じる
  • 16時ごろ:接種部位の痛みと発熱(37.4℃)、若干の吐き気
  • 19時ごろ:発熱は治まるも接種部位の痛みはさらに酷くなり、少しでも動かすと激痛が起こる
  • 翌日の朝:接種部位の痛みは変わらず、また腫れていることに気づく
  • 接種48時間後:痛みはマシになるも肩を90度以上上げると痛みがあり、また徐々に発赤が出てくる※腫れはまだあり
    ※2枚目、3枚目の画像は48時間後の状態で鏡で反転しているため右肩に腫れと発赤があります。

7月11日(日)の時点ではこのような状態になります。

副反応は個人差があるものの、私は割と出ている方ではないかと思います。

特に接種してから数日後に発赤や痒みが出るのは「モデルナ・アーム」という3.5%の方に出る症状とされています。

今のところ痒みはありませんが、今後出てくる可能性もあります。

【いわゆるモデルナアームについて)】

 

副反応は1回目より2回目の方が出やすい

ファイザー、モデルナともに副反応は個人差があるものの、1回目よりも2回目の方が出やすくなっていることは皆さんもご存じかと思います。

そのため、1回目でそれほど副反応が出なかったとしても、2回目でしっかり出る可能性もあります。

特に私のように1回目にそれなりに副反応が出ている方は2回目は1回目以上に副反応が出る可能性が高くなるため、ある程度の覚悟はしておきましょう。

 

鍼灸師はワクチン接種は行えないから打ち手にはなれない

禁止の意思表示をする医師

ワクチンの打ち手不足が懸念されていましたが、先日患者さんにこのようなことを質問されました。

「鍼灸院でもワクチン打てれば早く終わるんじゃないですか?」

鍼灸師はワクチン接種の打ち手になることはできない理由は以下の2点になります。

  • 鍼灸師は注射は行えない
  • アナフィラキシーショックが起きた場合に対応ができない

 

鍼灸師は注射は行えない

まず、鍼灸師は注射を打つという行為が禁止されているため、ワクチン接種を行うことはできません。

同じ針を打つという行為ではありますが、鍼灸治療はツボや筋肉に対して鍼を打つということに対して、ワクチン接種は薬剤を体に投与するということになります。

これは完全なる医療行為ということになるため、医師法に触れることになります。

 

アナフィラキシーショックが起きた場合に対応ができない

ワクチン接種後に起きる可能性のある急性アレルギー症状であるアナフィラキシーショックが起きた時に鍼灸師では対応することができません。

もし、アナフィラキシーが起きた場合は抗ヒスタミン薬を投与する必要があります。

つまり、薬を体に投与する必要があるため、こちらも医師法に引っかかることになります。

 

まとめ

ワクチン接種を行った後は副反応のこともあるため、自宅でゆっくり過ごしながら様子を見て、翌日以降に副反応がなければ鍼灸治療を受けるようにしましょう。

新型コロナに対するワクチンは異例の早さで世界中で認可されてますが、確かに不安な部分もあります。

だからと言って、鍼灸や東洋医学だけに頼るというのもまた危険な部分があります。

残念なことに鍼灸師の中にはワクチンを打つことに反対するだけではなく、患者さんにまで平気で行ってしまう方もいますが、同業者として残念に思います。

ワクチンを打つか打たないかは自分で決めましょう。

また、ワクチンを打ったとしても気を抜かずに感染対策は継続すべきです。

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