蓬祥鍼灸院の長谷川です。
数あるツボの中でも「合谷」というツボは一度は聞いたことがあると方も多いと思いますが、実際どのような効果があるのか知りたいと考えていませんか?
合谷は実際に治療をする際にも非常によく使用するツボになります。
本記事では合谷というツボの効果や正しいツボの場所(取り方)、左右差がある場合に関して現役鍼灸師が解説していきます。
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合谷はよく「万能のツボ」としても紹介されていますが、私も実際の治療ではよく使用するツボになります。
今回は合谷のツボの効果に関しては以下の2つの観点からご説明していくとともに、ツボの場所(取り方)に関してもご紹介します。
一般的に言われる合谷の効果は「万能のツボ」と言われるだけあり、いろいろな体の不調が改善できると紹介されています。
ざっとご紹介するだけでもこれだけの効果があるとされています。
ではなぜ「万能のツボ」と言われるのでしょうか?
その答えはこの合谷というツボは数あるツボの中でも「四総穴」と言われる4つの代表的なツボの1つであることも関係してきます。
さらに、合谷のツボを「本来の効果」の観点から考えていくと「万能のツボ」と言われる理由が分かってきます。
女性はこちらのツボも抑えておきましょう。
【女性が抑えておきたいツボ】三陰交が婦人科疾患に効果がある理由
先ほどご紹介したのは一般的に言われている合谷の効果になります。
しかし、先ほどご紹介した症状に必ず聞くかというとそれは大きな間違いになります。
合谷というツボが持つ効果をしっかりと引き出すためには合谷というツボが持つ本来の効果をしっかりと理解する必要があります。
【合谷の本来の効果】
合谷の本来の効果はこのような効果になります。
簡単に説明すると気の流れが悪いのを良くする効果と体に侵入してきた風邪(ふうじゃ)を取り除く、体を元気にする効果があるということになります。
そして、気の流れが悪くなる1番の原因が「ストレス」になります。
現代人の身体の不調はストレスが原因となるケースが非常に多く、またストレスによりいろいろな体の不調が起きています。
そのため、合谷にも反応が出やすくなるため「万能のツボ」と言われるようになっています。
【ストレス・イライラが止まらない時に効果的な「手のツボ押し」】
まず、合谷というツボは非常にエリアが広いツボになりますが、正しい場所となるとちゃんとした取り方があります。
「第1・第2中手骨底間の下、陥凹部、第2中手骨よりに取る。」
これが教科書的に載っている合谷の場所であり、ツボの取り方になります。
しかし、一般の方にとってはわかりにくい表現であることは間違いないため、簡単な取り方をご紹介します。
【最も簡単な方法】
大半の方が左右どちらか、または左右ともに痛みがあることが多くなります。
基本的にツボは左右対称にありますが、ツボによっては大きく左右差が出ることがあります。
合谷は非常に反応が出やすいツボのため、多くの方が痛みを感じるツボになります。
合谷を押した時にゴリゴリした感じや痛みに左右差がある場合は、より強い方が悪いツボになります。
流派によって考え方に違いはあるものの、左右ともにゴリゴリしていたり、痛みがあるよりもよりこのような反応が強く出ている側の方が悪いという考え方もあります。
実際に私の治療ではこのような左右差を重要視しており、左右どちらかのツボにしか鍼を刺しておりません。
合谷を押した時や触った時にゴリゴリした感じや痛みだけではなく、「冷え」や「熱感」の左右差を感じることもあります。
このケースでも先ほどと同じようにより冷えている、または熱を持っている方が悪い状態ということになります。
ちなみに、冷えと熱感は以下のように考えます。
合谷を押した時や触れた時にゴリゴリ感、痛み、冷え、熱感などがなく、弱弱しく凹んだ感じがする場合もあります。
この場合は体の元気が不足している状態が考えられます。
また、この弱弱しいツボの状態もやはり左右差が出ることがありますが、この場合もより弱っている側のツボが悪い状態になります。
合谷というツボはテレビやツボの本などでもよく紹介されるほど有名なツボであり、また一般的な治療効果も多いため、万能のツボと言われています。
また、特にストレスが原因で起きている体調不良の時には反応が出やすいツボでもあるため、合谷を押した時にゴリゴリしていたり、強い痛みがある、冷え、熱感がある場合は自分でもツボ押しをすることをお勧めします。
特に左右差が大きい場合は合谷のツボが非常に悪い状態ということになるため、ツボ押しやセルフ灸をすることをお勧めします。
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