免疫力アップしたいならツボを知るよりも体調を整える方が大切

蓬祥鍼灸院の長谷川です。

免疫力アップに効果的なツボがあれば知りたいと考えていたり、自分でお灸をするからおすすめのツボがあれば知りたいと考えていませんか?

免疫力をアップしたいならツボを知るよりも大事なことがあります。

本記事では免疫力をアップするためにはツボを知ることよりも大切な事や鍼灸治療と免疫系の関係、東洋医学での免疫の考え方などについて鍼灸師が解説していきます。

免疫力アップしたいならツボを知るよりも体調を整える方が大事

健康的な女性

免疫力をアップするツボに関しては鍼灸治療に興味のある方にとっては知りたい情報かと思います。

本屋にも色々なツボが紹介されている本を見かけますが、ぶっちゃけた話、免疫力がアップするというツボはあると言えばありますが、ないと言えます。

 

【免疫力アップにおすすめのツボ】でもお灸をしても効果はいまいちかも

免疫力がアップするツボを知りたい方はたくさんいるかと思うので一応ご紹介させていただきます。

一般的に本屋ネットで紹介されているツボは以下になります。

  • 合谷
  • 大椎
  • 曲池
  • 外関
  • 足三里

このあたりのツボは大体、どの本でもネットでもお灸をすることで免疫力がアップするということが書かれています。

しかし、実際にこういったツボにお灸をしても効果は微妙と言えます。

ツボが本当に効果を発揮してくれるのは、そのツボに異常がある時です。

薬も同じように調子が悪いから飲みますが、特に調子が悪くない時に飲んでも何も効果を感じないと思います。

つまり、本などで紹介されているツボに自分でお灸をしたとしても、そのツボに反応がなければ効果は発揮されないため、免疫力がアップするかと言われると効果はいまいちである可能性が高くなります。

大事なのは免疫力をアップするツボを知ることよりも、なぜ自分の免疫力が下がっているかを知ることです。

 

免疫力が下がるとは体の抵抗力が落ちているということ

そもそも免疫力が下がるというのは体の抵抗力が低下しているということになります。

生活習慣の乱れやストレス、過労などにより抵抗力が落ちてしまう、または生まれつき免疫力が弱いためにすぐに風邪をはじめとしたウイルスに体が負けてしまうことで、病気を発症してしまいます。

 

免疫力をアップさせるためには体の調子を整えることが大事

免疫力をアップさせるために本やネットに載っているツボを参考し、に自宅でお灸をするのも1つの選択肢となりますが、それよりも大切なことがあります。

自身の体調を整えることです。

免疫力アップのためにお灸をするという行為は体にとってプラスに働くことではありますが、マイナスの要素を取り除けないのであれば±0と言えます。

 

【科学が証明】鍼灸治療と免疫系の関係

ツボ

鍼灸治療を受けると「風邪を引きにくくなると」いう話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

本当に鍼灸治療で免疫力が上がるのか?という疑問は常に付いて回る問題ではありますが、鍼灸治療を受けることで免疫細胞が活性化するということが証明されています。

 

鍼灸治療を受けると免疫細胞が活性化する

鍼灸治療を受けることにより体の中にあるNK細胞とT細胞という免疫細胞が活性化することが分かっています。

  • NK細胞:体の中を常に巡回している免疫細胞で、即座に攻撃を仕掛ける
  • T細胞:体の中に侵入したウイルスなどに攻撃を仕掛けるとともに、そのウイルスを記憶する

この2つの免疫細胞の役目は交番勤務の警察官と警察署と考えていただければわかりやすいかと思います。

警察官の役目をするNK細胞が常に体の中で巡回し、異物が侵入してきたら即座に攻撃を仕掛け、さらにT細胞も攻撃をするとともに記憶し、2回目以降の侵入があった場合に即座に対応できるようにします。

このような反応が現代科学でも証明されているため、鍼灸治療を受けることにより免疫細胞が活性化することにより、ウイルスが体に侵入してきても即座に対応することができるようになります。

ただし、免疫力が実際に上がったかどうかを数値として調べることができないという問題点があります。

医療現場における鍼灸と免疫

 

鍼灸治療は健康の維持・増進にもってこい

鍼灸治療は体の不調がある時に受けるものというイメージがありますが、健康の維持増進にも役に立ちます。

特に東洋医学の視点で身体を診ていくと、今は症状が出ていないだけで、一人ひとりの弱い部分が分かってきます。

そのため、この弱っている部分を治療していったり、日常生活で気を付けることを実践していくことで健康の維持増進に役立てることが可能となります。

 

鍼やお灸以外に免疫力アップのためにできる事

鍼灸治療を受けることにより免疫細胞が活性化しますが、鍼灸以外にも免疫力をアップさせるためにできることがあります。

鍼灸以外にできることは生活習慣を整えることです。

  • 睡眠をしっかりとる
  • 1日3食食べて、しっかりと栄養を摂る
  • リラックスし、体を休める
  • 適度な運動をする
  • よく笑う
  • 身体を冷やさない

このように当たり前のことが当たり前にできていれば自然と免疫力もアップするというよりは、低下しないと思います。

しかし、この当たり前ができていないのが現代人になり、自然と免疫力が低下してしまっています。

今一度、自分の生活習慣をしっかりと見つめなおしてみましょう。

 

東洋医学での免疫力の考え方

バリアによる防御

最後に東洋医学での免疫力についてご説明していきます。

西洋医学と東洋医学ではまったく考え方が変わってきます。

 

内側ではなく外側の力によって守られる

西洋医学でも東洋医学でも「免疫力=体の防御力となりますが、西洋医学と東洋医学で違う部分もあります。

  • 西洋医学は体の内側の力
  • 東洋医学は外側の力

西洋医学では免疫細胞が免疫と関係してくるため、強い衛兵を育てていき、いざウイルスや細菌が侵入してきたらこの衛兵達に戦ってもらうことになるため、体の内側の力ということになりますが、東洋医学では免疫力は主に体の外側にある力によって行われます。

しかし、東洋医学では強固な門(バリア)を作り、体の中に侵入させないようにするため、外側にある力により守られることになります。

 

免疫の役目をするのは肺という臓器

東洋医学では外側の力により守られますが、その役目を果たす臓器がありますが、これが「肺」になります。

肺の働きにより体の表面にバリアが張られることでウイルスや細菌の侵入を防ぐことになります。

また、人体の内側には内臓がありますが、外側にあるのは皮膚になります。

東洋医学では肺と皮膚は関係性が深くなり、昔の日本で行われていた乾布摩擦というのはこの東洋医学の考え方から来ており、皮膚を鍛えることで免疫力が上がることになります。

 

バリア機能の役目をする「衛気」が重要

東洋医学を語る上で避けては通れない部分になりますが、「気」にも色々な種類があり、また色々な働きがあります。

その中でも体の表面にバリアを張りウイルスの侵入を阻む働きがあるのが衛気(えき)になります

そして、この衛気は肺の働きにより体表面に散布され、ウイルスの侵入を防御してくれるため、風を引いたことがないとか、インフルエンザの方と接触があっても感染しなかったという方はこの衛気が非常にしっかりしていると考えられます。

 

まとめ

新型コロナウイルスの予防目的で、免疫力をアップするためにツボにお灸をしたいという方もいるかもしれませんが、免疫力をアップするための基本は自分の体調を整えることです。

そのためにも自分の生活習慣を見直す必要があります。

また、お灸でのセルフケアをするためにも自分の身体のどこが弱っているかを知ったうえでお灸をした方が効果は高くなります。

私自身も鍼灸師になる前は年に4回は風邪を引いていましたが、鍼灸師になって11年になりますが、定期的に自分で鍼を打つことにより、インフルエンザに1度かかっただけで風邪はまったく引かなくなりました。

鍼灸治療は体の不調の改善以外にも健康の維持増進にも役に立つため、定期的に受けてみることをおすすめいたします。



プロフィール
【取得資格】
はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】
小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にてはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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