基礎体温の正しい測り方を知りたい、または基礎体温が正しく測れているか知りたいと考えていませんか?
本記事では基礎体温の正しい測り方や基礎体温が乱れてる場合に考えられる不妊の原因について10年ほど不妊治療にも携わっている鍼灸師が解説していきます。
これから妊活を考えている方や現在、基礎体温を測っている方のご参考になればと思います。
基礎体温の正しいはかり方ってご存じですか?
当院では不妊治療の為に来院される方が多くいらっしゃるので、全ての方に基礎体温表を見せていただいたり、どのように測っているかを聞いていますが正しく測れている方の方が少ないのが現状です。
そのため、正しい測り方をお伝えして実践していただくだけでも基礎体温が以前よりもきれいなグラフを示すようになることもあります。
基礎体温を正しく測るためには4つのポイントがあります。
それでは一つずつ見ていきましょう。
基礎体温は毎日同じ時間に測りましょう。
体温は1日の中でも変動があるため、基礎体温を正しく測るためにはできるだけ毎日同じ時間に測る必要があります。
平日は仕事だから同じ時間に測っているが、休日はゆっくりしたいから平日よりも遅い時間に測っていたりしませんか?
もし、こういったことをされているようなら休日であっても、平日と同じ時間に測るようにしましょう。
そうすることによって規則正しい生活習慣を身につけることもできます。
基礎体温は起床直後に測りましょう。
じっとしている時と運動直後では運動直後の方が体温は高くなっています。
これは動くことによって筋肉が熱を発生するためですが、基礎体温を測る際にも1度起きて行動した後に測ることを忘れていたことに気がつき、そのタイミングで測ってしまうと本来の体温よりも高くなってしまいます。
そのため、起床直後に体温を測れるように体温計は枕元に置いておくようにしましょう。
基礎体温は5時間以上の睡眠をとるようにしましょう。
基礎体温を正しく測るためには連続して5時間以上の睡眠をとる必要がありますが、これは一定時間連続で睡眠を続けないと体温が低下しにくくなってしまうからです。
そのため、夜中に目が覚めてしまったり、トイレに行ってしまうと正しい体温ではなくなってしまいます。
とはいえ、この部分は個人の睡眠の問題が関係してくるため、必要であれば睡眠の質を上げる努力も必要になってきます。
また、睡眠時間に関しては4時間以上や6時間以上という意見がありますが、私は中間の5時間以上としております。
しかし、一番重要なのは体温を計測する時間まで一定の時間連続して睡眠がとれているかどうかということと、毎日同じ時間の睡眠時間をとったうえで体温が測れていかどうかだと思います。
基礎体温を測るときは「実測」で測るようにしましょう。
現在、販売されている基礎体温計のほとんどは予測体温と実測体温を測ることができます。
予測体温は数秒で測ることができる体温で、実測体温は5分程度かけて測る体温になりますが、ほとんど方が数秒で測ることができる予測体温で測ってしまっています。
予測体温の問題点はあくまでも予測であって正しい体温ではありません。
そのため、基礎体温を予測体温で付けていてグラフに乱れがある方でも、実測で測ることで以前よりもきれいなグラフになる方も中にはいらっしゃいます。
基礎体温を測る時に1番できていないのがこの部分になるため、予測で測っている方は実測で測るようにしてみましょう。
基礎体温を測ったら体温を記録していかなければいけません。
記録方法には
この2つの方法がありますが、毎日、しっかりと記録ができるのであればどちらでも問題ありません。
しかし、中には「体温を測るのも大変なのに、記録も毎日つけるのは・・・」という方も一定数はいらっしゃるかと思います。
そのため、こういった方にはアプリ連動型の基礎体温計がお勧めになります。
アプリ連動型の基礎体温計のメリットは測った体温を自分で入力する必要がなく、データとしてアプリに自動的に送られるところです。
そのため、体温さえ図ってしまえば記録の付け忘れということがなくなります。
アプリ連動型の基礎体温計のデメリットはどの体温計でもいいという訳ではなく、専用の基礎体温計が必要になるところです。
そのため、今使用している基礎体温計では利用できない可能性が高いため、新しく買いなおす必要があります。
基礎体温の正しいはかり方を理解していただけたら、まずは実践してみましょう。
【理想的な基礎体温のグラフ】
※上記の画像を参照ください。また、低温期と高温期の平均で0.3℃の差があるのが理想的になります。
中には正しく測れているにもかかわらず基礎体温に乱れが出ている方もいらっしゃると思いますが、基礎体温の乱れからある程度の不妊の原因が見えてきますので参考にしてください。
【このような基礎体温は要注意】
基礎体温は通常、低温期が2週間、高温期が2週間続くことにより2層に分かれますが、体温が常に一定の場合は排卵障害の可能性が高く、特に無排卵性月経の可能性があります。
排卵日の付近んで一度体温が低下した後に高温期に入りますが、人によっては高温期に入るのに数日かかる場合があります。
この場合は卵巣からのホルモン分泌がうまくされていないことが原因となるため、卵巣機能が低下している可能性が考えらます。
通常ですと高温期は2週間続きますが、10日ほどで生理が来てしまったり、高温期でも体温が低温期の体温まで下がってしまう場合は体温を維持する黄体ホルモンが不足することによる黄体機能不全の可能性があります。
基礎体温は毎日同じ時間につけなければいけないため、しっかりと行うことを考えると非常に大変なことになりますが、自然妊娠を考えているのであればやはりしっかりと付けていく必要があります、
また、基礎体温をつけることで、なかなか妊娠できない原因が分かることもあります。
基礎体温をつけることで自分の体の状態がわかってくるため、頑張って毎日測る習慣を作るようにしましょう。
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