黄体機能不全を漢方薬で効果的に治療するためのチェックリスト

黄体機能不全による不妊症を漢方薬で治療することを考えていたり、今治療中だけど効果がなかなか出ない、どんな漢方薬が効果があるのか知りたいと思っていませんか?

本記事では黄体機能不全を漢方薬で効果的に治療するために重要なチェックリストを同じ東洋医学に携わる鍼灸師が用意しました。

もし、なかなか効果が出ていなかったり、しっかりと効果のある漢方薬を飲んで治療したい方は参考にしていただければと思います。

効果的な漢方薬を処方してもらうためのチェックリスト

チェックリスト

漢方薬は病院の薬よりも副作用がないため、体に優しい治療法となるため、漢方薬による治療を考えている方は多くいらっしゃいます。

しかし、漢方薬を使って治療をするためには非常に大切なことがあり、これから治療を考えている方だけではなく、現在、漢方薬で治療している方にも効果的な漢方薬を処方してもらうためにチェックリストを用意したので、是非チェックしてみてください。

  1. 病名で処方されていませんか?
  2. 東洋医学的な体や病気の診立てができてますか?
  3. エキス剤と煎じ薬のどちらを飲んでいますか?
  4. 病院と漢方薬局のどちらで処方されてますか?

 

病名で処方されていませんか?

病院で漢方薬を処方してもらう際によくあるのが病名に対して漢方薬をするやり方です。

もし、今、病院で処方されている漢方薬が簡単な問診だけで済んで、「まずはこれを飲んで見て」と医師に言われて飲んでいる場合は漢方薬の処方の仕方そのものが間違っていることになります。

また、市販の漢方薬には「○○に効く」ということが書いてありますが、この○○を当てにして買うことは絶対にNGです。

 

東洋医学的な体や病気の診立てができてますか?

正しい漢方薬を処方するために大切なことは東洋医学的な体や病気の診立てができるかどうかになり、ここが西洋医学の薬の処方の仕方との大きな違いになります。

東洋医学的な体や病気の診立てをするためには西洋医学の知識ではなく東洋医学の知識が必要となりますが、医師の中で本当に東洋医学を基礎から学んでいる方は非常に少ないのが現状です。

そのため、病院で処方される漢方薬というのはある程度、黄体機能不全に効果がある漢方薬を処方されているケースが多々あります。

この処方の仕方は「病気に対して処方をする西洋医学の薬の処方の仕方」になってしまうため、本来の漢方薬の力は充分に発揮できないどころか、そもそも効果が期待できない可能性もあります。

東洋医学的な診立てを最低限しているかどうかを見極めるポイントは

  1. 舌の状態を見ているか
  2. お腹の状態を見ているか
  3. 脈の状態をみているか
  4. 生活習慣について色々聞いてくるか

この4つを行っていない場合は東洋医学的な体の診立てができていないことになります。

 

エキス剤と煎じ薬のどちらを飲んでいますか?

漢方薬を飲むなら煎じ薬の方が高いとされているため、できるだけ煎じ薬を飲むようにしましょう。

漢方薬には2種類あり、ツムラやクラシエなどの「漢方エキス材」と調合された生薬を煎じる「煎じ薬」があります。

一般的に飲まれているのが漢方エキス材になりますが、煎じ薬に比べて体への吸収率が悪いため、治療に用いるには少し力不足となります。

漢方エキス材の唯一のメリットとしては保険が効くために安く済むということになりますが、効果に関しては煎じ薬よりも劣ると考えてください。そのため、しっかりと効果を出したいのであれば煎じ薬を選択するようにしましょう。

 

病院と漢方薬局のどちらで処方されてますか?

漢方薬での治療を考えるのであれば、病院よりも漢方薬局を選びましょう。

先ほど漢方薬はエキス材よりも煎じ薬の方が効果が高いという話をしましたが、病院で処方される漢方薬は必ずと言っていいほどエキス材になります。

しかし、漢方薬局であれば基本的には煎じ薬をもらうことができます。中には煎じ薬ではないものもあるかもしれませんが、できるだけ煎じ薬をもらうようにしましょう。

また、病院よりも漢方薬局をお勧めする理由としては漢方薬局の方が東洋医学的な体や病気の診立てが病院よりも優れているため、自分に合った漢方薬を処方してもらうことができます。

 

漢方薬局にかかる際の注意点

漢方薬局

漢方薬での治療なら病院よりも漢方薬局をお勧めしますが、注意していただきたい点もあります。

【漢方薬局の注意点】

  1. 費用は病院よりも高くなる
  2. 専門性は当てにならない

漢方薬局で漢方薬を処方してもらう場合は保険は使えないために自費となるため、費用はどうしても高くなります。

また、漢方薬局の中には専門性を上げているところもありますが、この専門性はあまり気にしなくても大丈夫です。

以前、当院へ治療に来られていた方が不妊専門の漢方薬局で漢方薬を処方されていましたが、5種類の漢方薬で、月に8万円という通常では考えられない処方をされていた方がいます。

専門性を上げているのも関わらず5種類も処方することは迷っている証拠です。

東洋医学をしっかりと勉強していれば色々な病気に対応することができるため、専門性があるかどうかはそれほど気にしないようにしましょう。

 

黄体機能不全の方によく診られる東洋医学的な体質のご紹介

漢方薬

正しい漢方薬を処方するためには東洋医学的な診立てが必要という話をしておりますが、これがどういうことなのか?と疑問に思われると思います。

この診立てというのが体質ということになり、この体質に合わせて漢方薬を処方していくことになります。

 

ストレスが原因の肝鬱気滞証

仕事、日常生活などにおける過剰なストレスが原因で現大学での自律神経系の働きを担う「肝」に異常をきたすことでお家機能不全になっている状態。

【自覚症状】
イライラしやすい、怒りっぽい性格、肩こりや頭痛がある、生理前に気分の変調がある、生理前に便秘や下痢になりやすい、生理前に胸が張る、生理痛ありなど

【代表的な漢方薬】
四逆散、柴胡疏肝散、加味逍遥散など

 

体を温める機能が低下した腎陽虚証

子宮や卵巣などの生殖機能と関係があり、また体の中に備わっているエアコンのような働きのうち、暖房(体を温める)機能である「腎の陽気」が不足したことにより黄体機能不全になっている状態。

【自覚症状】
息切れしやすい、顔色が白い、手足の冷え、下痢をしやすい、抜け毛が増えた、白髪が増えた、足腰がだるい、オリモノの量が多く水っぽい、頻尿や夜間尿など

【代表的な漢方薬】
八味地黄丸、牛車腎気丸、鹿茸など

 

体の熱を冷ます機能が低下した腎陰虚証

腎陽虚とは逆で、体の中のエアコンの冷房(体を冷やす)機能である「腎の陰気」が不足したことにより黄体機能不全になっている状態。

【自覚症状】
顔のほてり、のぼせやすい、寝汗をかきやすい、喉が渇きやすい、手足のほてり、足腰がだるい、不眠、便秘気味、耳鳴り、めまいなど

【代表的な漢方薬】
六味地黄丸

 

まとめ

本当に漢方薬での治療を考えるのであれば、費用はかかりますが、漢方薬局に行かれることを私はお勧めします。

黄体機能不全を漢方薬で治療するためには東洋医学的な体や病気の診立てができなければ効果的な治療は望むことができません。

また、これは黄体機能不全を漢方薬で治療することを考えている方だけではなく、全ての方に同じことが言えます。

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