多嚢胞性卵巣症候群でも自然妊娠するためにやるべき4つの事

多嚢胞性卵巣症候群だけど自然妊娠できるかどうか疑問に思っていませんか?

体外受精や顕微授精は高額だからできるだけ自然妊娠したいと思うのはごく自然なことです。

そのため、本記事では多嚢胞性卵巣症候群の方が自然妊娠するためにするべきことや不妊治療に関して、また鍼灸治療の症例などについて解説しております。

多嚢胞性卵巣症候群でも自然妊娠したい!【やるべきことは4つ】

考える女性

多嚢胞性卵巣症候群は妊娠を希望すされ20代~30代の方に多くみられる疾患になりますが、基本的には治療をしっかりと行うことで自然妊娠は可能となっております。

中には多嚢胞性卵巣症候群だと卵子の質が悪いから自然妊娠は難しいと勘違いをされる方もいるようですが、むしろ多嚢胞の方は卵子がしっかりと育ち、排卵がされるようになれば他の原因の場合よりも妊娠しやすくなります。

ただし、多嚢胞性卵巣症候群でも軽症の場合もあれば重度の方もいます。また夫側の問題なども関係してくるため、全ての方が自然妊娠できるわけではありません。

では、多嚢性胞卵巣症候群の方が自然妊娠するためにすべきこととは何なのか?以下でご説明していきます。

  1. 基礎体温を付けて排卵日を予測する
  2. 排卵検査薬で排卵があるかをチェックする
  3. 性行為は複数回行う
  4. 基本的には治療は受けましょう

 

基礎体温をつけて排卵日を予測する

基礎体温をつけることは自然妊娠するための第一歩。

多嚢胞性卵巣症候群の方でも時間がかかっても排卵がある場合は自然妊娠することは可能となります。そのため、基礎体温をつけることで排卵日がいつかを予測して、タイミングを取る必要があります。

もし、体温が2層に分かれていなかったり、あまりにもガタガタしていたとしても、これだけでは自然妊娠できないというわけではありません。

 

排卵検査薬で排卵があるかをチェックする

基礎体温を付けて排卵日を予測したら、ちゃんと排卵が起きているかを排卵検査薬でチェックしましょう。

極一部の方に限りますが、基礎体温の排卵日と実際の排卵日が大きくずれていることがあります。こういった珍しいケースもあるので検査をすることは大切です。

排卵検査薬は少しお高いために使用している方は少ないですが、病院に通っていない場合は特に必要となります。もし、病院で毎月卵胞チェックを受けているのであれば必要ありません。

 

性行為は複数回行う

女性の中には性行為が好きではない、面倒くさいという方が一定数いらっしゃいますが、自然妊娠するためには性行為をしなければできるはずがありません。

また、男性側はあらかじめこの日と言われてしまうと気分が乗らないためにできなくなってしまうこともあります。

そのため、結果的に性行為は排卵日付近の1回のみとなってしまう夫婦は多いのですが、少しでも確率を上げるためには、複数回行う必要があります。

もし、性行為が嫌だ、面倒くさいなら自然妊娠は諦めてステップアップするしかありません。

 

基本的には治療を受けましょう

多嚢胞性卵巣症候群でも軽症の方もいれば重症の方もいます。軽症であればまだしも、重度の排卵障害の場合は治療は避けられません。

ただし、多嚢胞の原因によっては特に治療をする必要がなく、生活習慣を改善するだけで排卵障害が改善することもあります。

こちらに関しては後述しておりますので、後ほどご確認いただければと思います。

 

自然妊娠が難しいケース

  • 治療を続けても結果が出ない
  • 重度の排卵障害
  • 夫側にも問題がある

自然妊娠を目指して治療をしてもはなかなか結果がでないことはどうしてもあります。

特に夫側にも原因がある場合では精子が卵子にたどり着くことができなかったり、卵子の殻を破る力がないことが原因となってしまうため、自然妊娠は難しくなります。

また、重度の排卵障害の場合は飲み薬だけではなく、注射も使用しても排卵が起きにくいことがあります。そのため、卵巣に負担がかかってしまうため、病院や医師によっては排卵をコントロールしやすい体外受精を勧められることがあります。

 

多嚢胞性卵巣症候群と不妊治療

診察を受ける女性

多嚢胞性卵巣症候群は様々な原因があるため、どのようなことが原因で起きているかによっても治療方法は変わってきます。

  • 主な治療方法は排卵誘発剤
  • 肥満が原因であればダイエットの必要あり
  • 血糖値に問題があれば糖質制限を
  • 高プロラクチン血症があればこちらを治療
  • 鍼灸や漢方薬などの東洋医学による治療

治療方法は上記のようになるため、一つずつ見ていきましょう。

 

主な治療法は排卵誘発剤

多嚢胞卵巣症候群の治療法として最初に行うのが排卵誘発剤による治療になります。

多嚢胞性卵巣症候群は「卵子がうまく育たない」、または「排卵がうまくできない」2つのケースがありますが、排卵誘発剤を利用することで卵子の成熟を促し排卵をしやすい状態になります。

飲み薬としてのクロミッドが一般的に利用頻度が高くなり、もしクロミッドだけではうまく行かない場合にはhMGという注射を併用することでより強い排卵誘発を行うことになります。

 

肥満が原因であればダイエットの必要あり

欧米の女性に多く見られ、日本人の女性ではあまり見られませんが、多嚢胞性卵巣症候群は肥満が原因で起きることがあります。

そのため、もし肥満が原因で多嚢胞性卵巣症候群となっている場合は適切なダイエットをすることで薬などを使わずとも自然妊娠できる可能性が高くなります。

ただし、日本人女性ではあまり肥満が原因でなっている方というのはほとんどいませんし、私自身も診たことがありません。日本人女性の場合は痩せ型の方がなっていることの方が多くなります。

 

血糖値に問題があれば糖質制限を

多嚢胞性卵巣症候群の方の中にはインスリンという血糖値を下げるホルモンの血中濃度が通常よりも高いことがあります。

糖質過多の食生活を送っていたり、糖尿病が原因で血糖値が高い状態が続くことでインスリンが常に分泌されていることが原因となり、このインスリンが卵巣に影響を与えることで排卵障害が引き起こされることになります。

そのため、血液検査でインスリン抵抗性が認められた場合は糖尿病の薬であるメトフォルミンなどを利用することで排卵障害が改善しますが、薬を利用したくない場合は糖質制限をすることでお勧めします。

 

高プロラクチン血症があればこちらの治療を優先

高プロラクチン血症は排卵障害引き起こす原因となる婦人科疾患になります。

多嚢胞性卵巣症候群では一定の割合で高プロラクチン血症ももたれている方がいるため、この場合はこちらの治療をすることで排卵障害が改善される可能性があります。

高プロラクチン血症に関してはこちらの記事を参照ください。

 

鍼灸や漢方薬などの東洋医学による治療

鍼灸や漢方薬などの東洋医学は病気を診るのではなく、病人を診て治療を行っていきます。

時間はかかることもありますが、当院でも鍼灸治療で多嚢胞性卵巣症候群による不妊症の方が妊娠された症例はたくさんあり、副作用もないため体には優しい治療法になります。

不妊症に対する鍼灸治療の症例はこちら

 

まとめ

多嚢胞性卵巣症候群でも自然妊娠されている方はたくさんいらっしゃいますので、基本的には大丈夫です。そのため、まずは治療を頑張るようにしましょう。

また、治療と共に自分でもできることとしては食生活の改善やお灸、運動なども取り入れていくことも大切です。

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