免疫力をアップさせるツボってあるの?東洋医学の免疫の考え方

こんにちは。
蓬祥鍼灸院の長谷川です。
日本でも本格的にコロナが蔓延してきています。体調管理には十分気をつけましょう。

今回は以前のブログで鍼灸で免疫力が上がる理由について書いていますが、今回は東洋医学では免疫をどのように考えるのかということを書いていきます。
鍼灸治療で免疫力が上がる理由

東洋医学では免疫をどのように考える?

免疫と聞くと病気にならないための抵抗力と言えますが、東洋医学でもほぼ同じ意味合いになります。
そのため、西洋医学でも東洋医学でも「免疫力=体の防御力」と言えます。
しかし、西洋医学と東洋医学で違う部分もあります。西洋医学では免疫細胞が免疫と関係してくるため、体の内側の力ということになりますが、東洋医学では免疫力は主に体の外側にある力によって行われます。

【西洋医学は体の内側の力】
強い衛兵を育てていき、いざウイルスや細菌が侵入してきたらこの衛兵達に戦ってもらう。

【東洋医学は外側の力】
東洋医学では強固な門(バリア)を作り、体の中に侵入させないようにする。

免疫力は肺の力と関係あり

東洋医学では外側の力により守られますが、その役目を果たす臓器があります。これが「肺」になります。
肺の働きにより体の表面にバリアが張られることでウイルスや細菌の侵入を防ぐことになります。また、人体の内側には内臓がありますが、外側にあるのは皮膚になります。東洋医学では肺と皮膚は関係性が深くなり、昔の日本で行われていた乾布摩擦というのはこの東洋医学の考え方から来ており、皮膚を鍛えることで免疫力が上がることになります。

バリアの役目をする「衛気」が重要

バリアによる防御

東洋医学を語る上で避けては通れない部分になりますが、「気」にも色々な種類があり、また色々な働きがあります。その中でも体の表面にバリアを張りウイルスの侵入を阻む働きがあるのが衛気(えき)になります
そして、この衛気は肺の働きにより体表面に散布され、ウイルスの侵入を防御してくれるため、風を引いたことがないとか、インフルエンザの方と接触があっても感染しなかったという方はこの衛気が非常にしっかりしていると考えられます。

免疫の要は腎と脾

五行色体表

体の中への侵入を防ぐのが衛気という力によるものになりますが、免疫の源はまた別にあります。この衛気を作る場所であったり、衛気の素材になるものが必要になります。
まず、免疫の源になるのは腎という部分になります。この腎には人の生涯に関わる力である先天の精というものが入っており、また生命力にも直結してきます。そして、精から衛気が作られることになるため、生まれた時にどれだけこの精がしっかり備わっているか?どれだけ腎が丈夫かが重要になります。これは体が丈夫かどうかに関わってくることになり、小さい頃から病気になりがち・・・という場合はこの精の量が少なかったり、腎が弱いということになります。また、高齢になると免疫力が落ちてしまうのも、この精が少なくなってしまうためになります。

そして、もう一つ大切なのが脾という部分になり、この脾というのは胃腸のことになります。
先天の精にも限りがあるため、これを補うために後天の精というものがあり、これが飲食物になります。つまり、胃腸の働きがしっかりとしていることで胃腸が飲食物を受け入れることができ、先天の精と飲食物から衛気が作られることになります。
東洋医学的に見ても免疫力を高めるためにしっかりと食べないといけないというのはこういった理由になります。

免疫力をアップさせるツボってあるの?

ツボ

意外と免疫力をアップさせるツボに関してネットで検索されている方が多いようですが、まず結論から言わせていただくと免疫力をアップさせる効果のあるツボはありません。ここまでの内容を読んでいただけた方ならこの理由はご理解いただけるかと思いますが、東洋医学では肺、脾、腎のどこに問題があるかで治療する箇所が変わってきます。
免疫力をアップさせるために重要なのは自分の体のどこが弱いのかを知った上で治療をするなり、セルフケアをしなければいけません。

まとめ

1.免疫は西洋医学では内側の力、東洋医学では外側の力が関係してきます。
2.免疫は肺の力によって体表に散布される衛気が関係する
3.免疫の要は腎と脾
4.免疫力をアップさせるツボは一人ひとり違ってくる
鍼灸治療で免疫力がアップするということは科学的にも証明されていることではありますが、より効果を高めるためにはまずご自身の体の弱い部分を知る必要があります。でも、やっぱりツボは知っておきたい・・・という方はネットや本などで紹介されているツボを参考にしてください。紹介されているツボは確かに治療の際にも使用するツボになりますので、何もしないよりは良いかと思います。

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