女性にとって意外な盲点となってしまうのが、無排卵月経になります。無排卵月経とはその名のとおり、生理は毎月来ているが排卵が起きていない状態になります。
この無排卵月経は生理は毎月来るために女性にとっては気付きにくい疾患になり、結婚して子供を作ろうと思い基礎体温を付けてみると体温が常に一定で2層に分かれていないことで始めて気がつく方が多くいます。
排卵が起きていないということは妊娠できないということになりますので、不妊の原因にもなる婦人科疾患になります。また、無排卵月経は生理は来るため、無月経とは違う疾患になります。
排卵は脳の視床下部→下垂体→卵巣という順番でホルモンの分泌が行なわれることにより起こりますが、このどこかに異常が起きることにより排卵が起こらなくなってしまいます。このホルモンバランスの乱れを引き起こす原因はやはりストレスとなります。
また、多嚢胞卵巣症候群(PCOS)でも無排卵月経が起きることもあります。
無排卵月経を放置してしまうと排卵が起きていないためにまず妊娠することはできません。また、気がつかずに放置してしてしまった場合は妊娠する力が弱まってしまうために妊娠し辛い身体となってしまいます。最も良いのは基礎体温をしっかりと付けることになりますが、妊娠を希望されていない方の場合はなかなか難しいと思います。そのため、無排卵月経かどうかを判断する1つの指標となるのが生理周期となります。生理が毎月28~35日以内に来ていればそれほど心配する必要はないかと思いますが、毎月35日以上かかる場合はまずは婦人科で検査をすることをお勧めします。
無排卵月経は鍼灸治療でも改善は可能となりますが、やはりかなり時間が駆ると考えていただいた方が良いでしょう。特に無排卵月経は「いつから無排卵なのか?」が分かりづらい疾患にもなるために、体質を変えるための時間はそれなりにかかってくるかと思います。特に視床下部や下垂体からのホルモン分泌が原因となっている場合には時間がかかるとお考え下さい。
無排卵月経の原因は東洋医学の面から体を診ていくと様々になります。特に東洋医学では体質を考慮して治療を行っていくために、無排卵以外にどのような症状があるかで体質を決めていきます。
【肝鬱気滞】
ストレスや運動不足により気の流れが悪くなっていることが原因で排卵が起こらなくなってしまう体質。
イライラしやすい性格、神経質な性格、生理前に身体的、精神的な体調不良が起きやすく、生理痛あり。
【瘀血】
ストレス、運動不足、冷えなどにより血液の流れが悪くなっていることで排卵が起こらなくなってしまう体質。
内出血しやすい、月経血が赤紫色や赤黒い、血の塊が出るなど。
【腎虚】
過労や加齢などにより生殖機能と関係のある腎の力が弱ることにより排卵が起こらなくなってしまう体質。
疲れやすい、足腰がだるい、トイレが近くなった、夜間尿などあり。
無排卵月経のセルケアはストレスをいかに溜めないかということと、どれだけ規則正しい生活ができるかがポイントとなります。
適度な運動をする、アロマや入浴でリラックスする、睡眠時間をしっかりと取るなど基本的なことをしていく必要があります。また、妊娠を希望する方で視床下部や下垂体などからのホルモン分泌に問題がある場合ではセルフケアだけではなく、しっかりと治療をしていく必要があります。
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