不妊の原因は高プロラクチン血症かも?【母乳が出るなら要注意!】

蓬祥鍼灸院の長谷川です。

高プロラクチン血症が不妊の原因になる理由が知りたかったり、妊娠できるのかどうか気になっていませんか?

高プロラクチン血症は不妊の原因としてはそれほど珍しい病気ではなく、少し特徴的な症状もあります。

今回は高プロラクチン血症が不妊症の原因になる理由や妊娠できるかどうか、鍼灸治療での改善例などを解説していきます。

不妊の原因は高プロラクチン血症かも?【母乳が出るなら要注意!】

胸をチェックする女性

不妊の原因は様々ですが、もしあなたが妊娠していなのに母乳が出ている場合は高プロラクチン血症が原因で妊娠できていないのかもしれません。

高プロラクチン血症がなぜ不妊の原因になるのかお話していきます。

 

高プロラクチン血症が不妊の原因になる理由

高プロラクチン血症は不妊の原因になる病気です。

この病気は脳の下垂体前葉という場所から出るプロラクチンというホルモンの分泌量が多くなっていることが原因となります。

ではこのプロラクチンというホルモンはどのような働きがあるかというと以下3つの作用があります。

  • 乳腺の発達
  • 乳汁(母乳)の産生
  • 排卵の抑制

プロラクチンには主にこの3つの作用がありますが、注目すべきは排卵を抑制してしまうという点です。

つまり、高プロラクチン血症が不妊の原因となる1番の理由は排卵障害が起きてしまうということになります。

そのため、基礎体温をつけているが排卵していなかったり、排卵日が特定しにくい場合は高プロラクチン血症のことも念頭においておく必要があります。

逆に妊娠中や授乳中は生理が来ない理由はこのホルモンが高くなっているからということになります。

高プロラクチン血症について:白山レディースクリニック

 

【母乳を要チェック!】高プロラクチン血症の症状について

高プロラクチン血症には特徴的な症状があります。

その特徴的な症状というのが、妊娠していないのに母乳が出てしまうという症状です。

もちろん、すべての方ではありませんが、50%程度の方に見られるようです。

その他には無排卵、無月経、生理が数ヶ月おきにしか来ない、不正出血などの生理不順があります。

そのため、妊娠していないのに母乳が出る、生理不順がある場合は高プロラクチン血症を疑う必要があります。

 

高プロラクチン血症の原因

高プロラクチン血症の原因なは多岐にわたります。

  • ストレスによる自律神経の乱れ
  • 抗うつ剤などの薬剤
  • 甲状腺機能低下症
  • 下垂体腺腫

最も多いのがストレスが原因となる場合です。

プロラクチンは脳の下垂体前葉という場所から分泌されますが、自律神経の最高中枢である視床下部という場所からの指令によりホルモンを分泌量を調節します。

そのため、自律神経とのとのかかわりはやはり大きくなります。

つまり、過度のストレスにより自律神経が乱れることによりプロラクチンが過剰に分泌されるために数値が高くなります。

また、抗うつ剤や胃腸関係の薬が原因でプロラクチンが高くなってしまうこともありますが、このケースでは薬をやめればプロラクチンの数値は元に戻るためそれほど心配する必要はありません。

甲状腺機能低下症は男性よりも圧倒的に女性がなりやすい病気であり、遺伝性もあるため母親が甲状腺機能低下症の場合は注意が必要です。

下垂体腺腫は下垂体にできている腫瘍が原因となります。

視野狭窄や巨人症、先端肥大症などの症状も伴いますが、比較的まれなケースになります。

 

高プロラクチン血症でも妊娠できるかどうか

困った表情の女性

高プロラクチン血症は不妊の原因になるということはお判りいただけたかと思います。

次は妊娠できるかどうかについてのお話になります。

 

高プロラクチン血症でも妊娠は可能です

結論としましては高プロラクチン血症でも妊娠することは可能となります。

ただし、治療は必要です。

しっかりと治療をしてプロラクチンの数値が正常値になれば自然妊娠も可能となるため、まずは婦人科を受診するようにしましょう。

また、人によってはプロラクチンの数値が高くてもしっかり排卵があれば自然妊娠することもあります。

しかし、気を付けなければいけないこともあります。

高プロラクチン血症は流産を繰り返してしまう習慣性流産、いわゆる「不育症」の原因にもなります。

そのため、治療はしっかりしておきましょう。

 

高プロラクチン血症の治療について

高プロラクチン血症の治療は基本的には薬物療法によりプロラクチンを下げる治療になります。

ただし、高プロラクチン血症の原因によってはこのような治療法が行われないことがあります。

例えば、甲状腺機能低下症が原因で起きている場合はプロラクチンを下げる薬を使用するのではなく、甲状腺機能低下症の治療を行う必要があります。

また、下垂体腺腫が原因であれば薬物療法、または外科的な処置により腫瘍にアプローチをかけことになります。

しかし、閉経前、または閉経している女性の場合は積極的に治療をすることはないこともあります。

 

高プロラクチン血症が原因の不妊症に対する鍼灸治療

鍼灸治療

高プロラクチン血症が原因で不妊になっている方に対しても鍼灸治療はお力になることができます。

不妊治療についてはこちら

 

鍼灸治療で体全体を整えることでホルモンバランスの乱れを改善する

鍼灸治療では体全体を整えることでホルモンバランスの乱れを改善していきます。

鍼灸治療にも色々な治療法がありますが、当院では東洋医学をベースに行っております

そのため、高プロラクチン血症を引き起こす原因となっている東洋医学的な体質を見極めて治療を行っていきます。

また、鍼灸治療と合わせて生活習慣の改善も行っていただく必要があります。

ご自身でも生活習慣の改善を行っていただくことで、より早く改善させるとともに妊娠できる体に体質改善をしていきます。

 

高プロラクチン血症による不妊症に対する鍼灸治療の症例

31歳女性。

2018年に結婚したがすぐに子供は考えておらず、仕事で必要な資格の取得を目指して勉強をしていた。

2021年の9月ごろから子供を考え始め、妊活を始める。

病院で検査を受けるとプロラクチンの数値が41とやや高いことが判明するが、生理自体は毎月25~30日周期で来ており、排卵も確認できている。

基礎体温的には2層には分かれておらず、高温期にガタツキガある。

【既往歴】

  • 12歳ごろから花粉症
  • 20歳ごろから蕁麻疹でほぼ毎日抗ヒスタミン薬を飲んでいる
    また、同じころから橋本病の疑いがあったため、漢方薬も飲んでいた。※薬剤は不明
  • 20代半ばから生理痛がひどく、婦人科でピルを処方され妊活を始める3ヶ月ほど前まで飲んでいた

 

【弁証】:気滞証による高プロラクチン血および湿熱、腎陰虚による蕁麻疹

治療は週1回のペースで行い、百会、後ケイ、太ケイ、照海、陰陵泉などから2~3穴使用していく。

また、今回は高プロラクチン血症による不妊だけではなく、蕁麻疹の治療も並行して行っていきます。

 

【4診目】

高温期10日目だが、以前のような高温期でのガタツキがなくなっており、高温期をしっかりと維持でいている。

また、蕁麻疹もほとんど気にならなくなる。

 

【5診目】

生理が来ないため検査薬を使用したところ陽性判定が出ていた。

 

【6診目】

エコー検査で子宮外妊娠ではないことを確認できたが、心拍はまだ確認できなかった。

 

【7診目】

心拍を確認できたため治療終了。

 

当院で不妊治療を受けた患者様の声はこちら

 

まとめ

高プロラクチン血症は不妊の原因としては決してめずらしい病気ではありません。

生理不順だけではなく、特徴的な症状として妊娠していないにも関わらず母乳が出てしまうという症状があるため、もしこのような症状がある場合は婦人科を受診するようにしましょう。

また、高プロラクチン血症の場合に妊娠できるかどうか不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、しっかりと治療を行いホルモン値が正常範囲になれば問題なく妊娠することができます。

もし、プロラクチンの数値が少し高い程度のため、薬に頼らず改善したいという方は鍼灸治療もご検討いただければと思います。



プロフィール
【取得資格】
はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】
小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にてはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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