生理不順や不妊症の原因となる高プロラクチン血症とは?

女性の身体に毎月起きる生理ですが中には生理不順でお悩みの方も多いかと思います。
生理不順にも色々な原因がありますが、今回は不妊症の原因にもなる高プロラクチン血症についてです。
この病気にはある特徴的な症状がありますので生理不順の方はチェックしてみましょう。

高プロラクチン血症とはどんな病気?

高プロラクチン血症とは20代~30代の女性に多く見られ、脳の下垂体前葉から分泌されるプロラクチンというホルモンが何かしらの原因により過剰に分泌されている状態になります。その結果、生理不順や排卵障害、黄体機能不全、不妊症などの原因となります。

症状は生理不順以外にも7割の方に乳汁漏出、つまり妊娠していないにもかかわらず母乳の分泌が見られます。また、原因によっては視野狭窄や頭痛なども見られます。

プロラクチンとはどんなホルモン?

プロラクチンとは乳腺刺激ホルモンと言われ、女性において
①乳腺の発達
②乳汁の産生
③排卵の抑制
などの作用を持つホルモンになります。

常時分泌されているホルモンではありますが、妊娠後期から出産後にかけて分泌量が高まることにより、乳腺に作用し、母乳が作られ、産後1~3日ほどで母乳の分泌が始まります。授乳している期間に生理が来ないのは授乳によりプロラクチンが出続けることにより排卵が抑制されるためで、授乳をやめると1ヶ月ほどで生理が再開されます。

そのため、高プロラクチン血症の方は出産していないにもかかわらず、出産後のような身体になり、排卵がうまくできないために生理不順が起きることになります。

高プロラクチン血症の原因は?

高プロラクチン血症の原因は自律神経系、他の病気の薬、脳の問題の3つになります。

自律神経の問題

最も多いのが自律神経の乱れが原因で起きるケースになります。
プロラクチンは脳の下垂体前葉という場所から分泌されるため、自律神経とのかかわりはやはり大きくなります。そのため、過度のストレスにより自律神経が乱れることによりプロラクチンが過剰に分泌されるために数値が高くなります。

他の病気の薬

薬が原因で発症するケースになります。代表的なものが抗精神役や抗うつ剤、睡眠薬、胃薬などがあります。
ただし、このケースの場合は服やを中止すれば数値は元に戻るため、それほど心配する必要はありません。

脳の問題

脳から分泌されるホルモンのため、脳に腫瘍ができることによっても過剰に分泌されることがあります。最も多いのが、下垂体腺腫になりますが、このケースでは頭痛や視野狭窄が見られることがあります。

高プロラクチン血症は鍼灸治療で治療は可能か?

鍼灸治療で高プロラクチン血症の治療は可能ではありますが、原因が機能性(自律神経系)の場合になります。
また、当院では東洋医学を主体に行なっているため、高プロラクチン血症を引き起こしている体質を東洋医学の観点から分析して治療を行っていきます。そのため、単に婦人科疾患に効果のあるツボなどに鍼を刺すことは行なっておりません。
全身の状態を整えることにより高プロラクチン血症の改善を行っていきます。

肝鬱気滞による高プロラクチン血症

現代医学での自律神経系のような働きをする肝がストレスにより異常が起こり、気の流れが悪くなった状態。
プロラクチンの値が高い意外にも、イライラしやすい、生理前に胸が張る、生理痛ありなどの症状があり。

肝陽上抗による高プロラクチン血症

長期にわたるストレスにより「肝」と「腎」のバランスが崩れた状態。
イライラ、怒りっぽい、頭痛、耳鳴り、顔が赤くなりやすい、目が充血しやすい、不眠、足腰がだるいなどの症状あり。

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