本日は東洋医学のお話です。
東洋医学といえば現代医学とは考え方が大きく違うために非常に分かりづらい部分が多々あります。
中でも五臓六腑という内臓のお話となるとどうしても現代医学での臓器のことと混同してしまいがちですが、これは致し方ないことではあります。
東洋医学で言う「肝」と西洋医学で言う「肝臓」は一部同じような働きがあるという考え方もありますが、基本的には別物とお考え頂いた方が良いです。
この違いの大きな原因は西洋医学では臓器と臓器の関係性を切り離して病気を考えてしまうことが関係してきます。
しかし、東洋医学では臓器と臓器を切り離して考えるのではなく、全ての臓器はつながりを持っているという考え方をしております。
その関係性が分かるのがこちらの図になります。
東洋医学を語る上でこの関係性は非常に重要になってきます。
赤の矢印である木→火→土→金→水の流れは「相生関係」と言い、
水色の矢印である木→土→水→火→金の流れは「相克関係※勝ち負けの関係」と言います。
「肝」と他の臓器との関係を考えていきましょう。
肝は東洋医学では精神活動と非常に関係の深い臓器になり、ストレスを受けるとまず肝に異常が起こります。
①「心」に影響が及べば「心は全ての精神活動を支配する臓器」になるため、うつ病やパニック障害、統合失調症などの精神疾患を引き起こすことになります。
②「脾」に影響が及ぶと脾は消化器系のことになるため、胃痛や胃・十二指腸潰瘍、吐き気、逆流性食道炎などの消化器に異常が起きてきます。
③「肺」に影響が及ぶと肺は呼吸器系のため咳喘息、くしゃみや鼻水が主症状となる花粉症やアレルギー性鼻炎、また、肺は皮膚と関係性があるため湿疹やアトピー性皮膚炎などが発症します。
④腎に影響が及ぶと腎は生殖器やホルモンとの関係があるため、主に更年期障害を発症することになります。
※生理痛に関しては腎の関係もありますが、どちらかというと肝の問題で起きることの方が多くなります。
東洋医学ではこのように身体の問題が起きた時にひとつの臓器の問題で起きているのか?または複数の臓器が原因で起きているのかを考えるために、詳細な問診だけではなく、脈診、舌診、腹診、眼診、顔色、皮膚の色、爪、声、ツボの状態などあらゆる情報を分析していきます。
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