顎関節症の症例

40代女性

1週間ほど前に食事をしている際に左側の顎に痛みが起きる。
歯科医に行くと顎関節症と診断される。

顎関節症は20代の頃にも発症したことがあり、当時は名古屋へ引っ越してきたことによるストレスから発症。当時は歯ぎしりもあったため、マウスペースを使用することで自然治癒する。

現在は左の顎だけではなく、左側頭部の張るような感じ、左肩、左腰の痛みなど体の左側に不調が出ている。また、歯科ではかみ合わせに問題はないとのこと。

脈診:中位で弦脈、左尺位弱脈
舌診:舌質やや紅舌、舌先やや紅刺
空間診
百会:(左)
へそ:左上

【弁証】
胆経経気不利による顎関節症

【治療】
百会(左)に5番鍼で10分置鍼
鍼を刺した直後から口の開閉時の痛みが5~1ほどになる。

以後は百会穴を中心に治療すること3回の治療であくびの際にやや不安があるが、痛みはほとんどないために治療は終了。

顎関節症の治療は顎に鍼を刺すと思われて来院されましたが、顎とは全く関係のない頭に鍼を1本刺しただけで痛みが軽減したことに非常に驚かれていましたが、乱れたバランスを整えることで改善していきます。
この方は左側の足の少陽胆経という側頭部から体の側面を通る経絡が詰まった状態でしたが、この詰まりを百会穴で改善することで結果的に顎関節症による顎の痛みが改善できました。

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