ジストニアと中医学

ジストニアの中医学的考察

現代医学では指定難病とされるジストニアですが、個人差はあるものの鍼灸治療で改善することはまだあまり知られていない現実があります。鍼灸院に訪れる方で多いのは頚部ジストニアとなりますが、鍼灸治療にも様々な治療法方があり、当院では中医学という昔ながらの伝統的な治療法を行なっているため、中医学的な説明をさせて頂きます。

中医学的にジストニアの方を診ていくと大まかに2つのタイプに分けられます。※実際に患者さんを診た個人的な意見となります。

①肝鬱気滞タイプ

②腎虚(肝腎陰虚)タイプ

ジストニアとは筋緊張を調節している大脳基底核の働きに問題が起きることで、自分の意思とは無関係に筋肉が収縮してしまう病態となりますが、現代医学ではなぜこのようなことが起きてしまうかは不明となっています。

しかし、ジストニアの方の今までの家庭環境や仕事に関するお話を聞いていると、共通しているのはストレスをかなり受けてきています。このストレスフルな状況が脳へ悪影響を及ぼし、大脳基底核からの電気信号がうまく伝わらなくなっていることが考えられます。

 

【タイプ①肝鬱気滞によるジストニア】

ストレスにより「気の流れ」が悪くなり、体が常に緊張状態になってしまっている状態になります。ジストニアの場合はストレスにより自律神経系が乱れることにより、大脳基底核からの電気信号が上手く伝わらなくなっていると考えられます。

 

【タイプ②肝腎陰虚によるジストニア】

「ストレス+年齢的な脳の衰え」のような感じとなります。東洋医学では脳は腎との関係が深く、加齢により腎が弱ることで脳の機能が低下し、さらにストレスの影響で大脳基底核からの電気信号がうまく伝わらなっているのでは?と考えます。

ジストニアは命に関わる病気ではないにしろ、やはり日常生活には影響が出てきます。
さきほど申したように、ジストニアの方はストレスを溜め込んでいる方が多いため、まずは自分にあったストレス発散を行なうようにしましょう。ただし、激しい運動や無理なストレッチは筋肉を傷める可能性があるため行なわないようにしましょう。

Share

関連記事

手湿疹の治療終了!

以前から治療していた手湿疹の治療が終了しました。 仕事柄、水仕事をするためなかなかしつこかったですが継続治療と食生活の改善を行った結果です。 初回がこちら。(12月2日) 約1ヶ月後。 2月4日

患者さんの笑顔

膝の痛みで来院されている60代の女性。 整形外科や整骨院で治療を受けてもまったく症状が変わらないどころか、痛みは徐々に増してきて、「この先歩けなくなるのではないか・・・」という不安をもらされていました。 しっかりと身体の[…]

[» 続きを見る]

年下の男性の精子が卵子を活性化

先日のyahooニュースに面白い記事が載っていました。 年下のパートナーを持つ女性の方が卵子が、同い年や年上のパートナーを持つ女性よりも妊娠しやすいという研究データになります。 年齢で言うと30歳未満の男性のパートナーを[…]

[» 続きを見る]

冬支度

本格的に寒くなってきました。 そのため、当院も冬支度を行い、毎年恒例のカーテンを設置しました。 冬に来院経験のある方はご存知かと思いますが、当院では冬になると暖房効率を上げるため通路にカーテンを設置しております。 「今季[…]

[» 続きを見る]

肺が悪いと尿の出が悪くなる?

肺と膀胱は解剖学的にはまったく関係性を持っていない臓器になりますが、東洋医学的にはとても関係のある臓器になります。 膀胱は尿の貯蓄と排泄を行なうため水分代謝に関わっている臓器になりますが、実は肺も水分代謝に関わっています[…]

[» 続きを見る]