アトピー性皮膚炎の症例

40代女性

幼少期よりアトピー性皮膚炎で常にステロイドを使用してきた。
30歳から5~6年ほど光線療法と鍼で改善するも時々はステロイドを使用。
その後も再発を繰り返していたため、中国から来日されていた漢方医に処方してもらった当帰飲子を1年間飲み続けるも効果なし。
昨年の2月に右目にデキモノができたが、原因不明で運動も禁止されていたため間食が増え、この頃から症状が悪化しだしたため、再度他院にて「井穴刺絡」を中心に行なう鍼治療を開始するも効果は感じられない。
皮膚の状態は苔癬化しており、特に胸から上の痒みが強く、寝ている間にも掻きむしってしまう。
その他、重度の花粉症でアレルギー検査にてスギ花粉の数値が6、便秘気味、汗をかきにくい、貧血気味

【症状の悪化要因】
午後から夕方にかけて体が火照る感じがあり痒みも増す、仕事終わり、冬、月経前

【緩解要因】
汗を沢山かいた時

【脈診】やや浮弦緊脈
【舌診】淡紅色、黄じ苔(舌苔にかなりの厚みあり)
【弁証】肝胆湿熱証>腎陰虚

【治療】
1~15診
左肝兪、胆兪、脾兪、胃兪から毎回1穴を選択し5番鍼で15~20分置鍼
足の痒みと顔の赤みがなくなる
便通も毎日出るようになるが硬い

16~25診
左肝兪or胆兪、百会、右太淵
胸と肩周りの痒みも落ち着いてくる、また花粉の症状も今シーズンはまったく出ていない

26~34診
右太淵、左太ケイ
苔癬化による肌のゴワゴワ感はやや残るも夜中に掻きむしることもなくなり、日中もほとんど痒みを感じなくなったため終了。

重度のアトピー性皮膚炎でしたが、約10ヶ月しっかりと治療を継続していただけたこともあり改善することができました。
漢方薬が効果がなかったのは東洋医学での「証=体質」が間違っていたためになります。
当帰飲子という漢方薬は「血虚体質」の方が服用するものですが、この方は「湿熱体質」によるアトピーになります。



プロフィール
【取得資格】
はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】
小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にてはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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