東洋医学の考え方は非常に独特なため、一般の方にはなかなか難しい部分があり、鍼灸師でさえ敬遠される方が多いのです。
そのため、東洋医学の考え方を身近なもので例えてみました。
東洋医学で治療を行う際にはまずはその方の生活習慣からなる「体質」を見極める必要があります。
この体質に関して今ではほとんどの方が持っているであろう「スマートオフォン」に例えていきます。
スマホはバッテリー(電気)で動いていますが、このバッテリーが不足したり接触不良により電気の流れが悪くなると使用できなくなったり、不具合が出てきます。
それでは本題に入りましょう。
スマホが故障したり、使えなくなる状態としては以下が考えられます。
①バッテリーの消耗
②接触不良
③水濡れ
④熱暴走
①バッテリーの消耗=「気虚体質」「血虚体質」「陽虚体質」「陰虚体質」
スマホはバッテリー(電気)で動いていますが、このバッテリーは使えばなくなり、0になれば当然使えなくなります。
この状態を東洋医学では「気虚体質」や「血虚体質」「陽虚体質」「陰虚体質」と言います。
身体にとって必要なものが不足したために身体に不調が出ている状態です。
②接触不良=「気滞体質」や「瘀血(おけつ)体質」
スマホは機械であるため、本体の中で接触不良が起こり電気の流れが悪くなれば故障したり、何かしらの不具合が出てきます。
この状態を「気滞体質」や「瘀血(おけつ)体質」と言います。
身体にとって必要なものの流れが悪くなった状態です。
③水濡れ=「痰湿体質」
今では防水性が高まっていますが、それでもやはり水濡れは故障の原因となりえます。
東洋医学では身体に余分な水分が溜まった状態で「痰湿体質」と言います。
水分の取りすぎや水はけが悪くなった除隊です。
④熱暴走=「熱体質」
スマホを長時間使用したり、バッテリーを過度に充電すると本体が熱を持ってきて、バッテリーの消耗が早くなることがあります。
この状態をはそのままですが「熱体質」と言います。
ストレスでイライラして身体が火照ってくる状態になります。
人の身体の中も目には見えない「気・血・水」が流れていますが、これらの流れが悪くなったり、不足すると身体に不調が出てきます。
東洋医学ではこのように病気や病名で治療方針を決めるのではなく、あくまでも個人の体質を見極めて治療を行っていきます。
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