PMSは東洋医学ではどう考えるか?

東洋医学でのPMSの基本的な考え方

PMSでお悩みの方に多いのがストレスとの因果関係です。
家庭環境の問題や、進学・就職・結婚・出産などによる大きな環境の変化をきっかけに徐々に症状が出てきます。
PMSの症状は多くの方は月経前に出現しますが、東洋医学では主に「肝」という臓器の異常と捉えます。
この肝には「気の流れを良くする作用」がありますが、ストレスともっとも関係のある臓器でもあり、ストレスにより肝に負担がかかり、気の流れが悪くなるとPMSのような症状が出てきます。(肝鬱気滞)
また、月経前にこのような症状が出るのは、この肝には「排卵」とも関係しているため、排卵日、つまり高温期に入る時期になると肝気が高ぶるため、普段からストレスがある方はストレスの影響でさらに肝気が高ぶってしまうことが原因となります。

なぜ色々な症状が出てくるのか?

PMSの症状は精神面での症状だけではなく、身体的な症状まで多岐に渡りますが、なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
その答えは肝が他の臓器にまで影響を与えてしまうためになります。
西洋医学では肝臓と肺、腎臓、心臓、脾臓、胃、膀胱などは別々の臓器あり、体に異常があれば各臓器を別々に診ていくことになります。しかし、東洋医学では臓器は全てつながりを持っているという考え方があるために、臓器を別々に観ていくということはしないという特徴があります。
詳細はこちら→バランスを取り合う五臓六腑

①心に影響
不眠、情緒不安定、激しいイライラ、気分が落ち着かないなど

②脾胃に影響
過食、吐き気、眠気、頭がボーっとするなど

③肺に影響
咳、喘息の悪化、アトピーの悪化、肌荒れなど

東洋医学ではこのように1つの臓器に異常が起きれば、他の臓器にも影響が出てくることがあるという考え方を常に意識しながら体の状態を診ていきます。

東洋医学的なPMSの体質

【肝鬱気滞証】
イライラ、怒りっぽい、生理前に胸や下腹部が張る、ガスが溜まりやすい、肩こり、腰痛、頭痛など

【肝鬱化火証】
イライラ、怒りっぽい、生理前に胸や下腹部が張る、頭痛、目の充血、口が苦い、月経周期が早め、月経血が深紅色など

【心肝火旺証】
イライラ、怒りっぽい、顔面紅潮、目の充血、頭痛、不眠、口が苦い、月経周期が早め、月経血が深紅色など

【肝胃不和証】
イライラ、怒りっぽい、ゲップが出やすい、胸焼け、胃痛など

【肝脾不和証】
イライラ、怒りっぽい、食欲不振、下痢をしやすい、気分が落ち込むなど

【肝陽上抗証】
イライラ、怒りっぽい、頭痛、めまい、耳鳴り、目の充血、不眠、足腰がだるいなど

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