東洋医学との出会い

鍼灸治療は東洋医学による治療である。

このようにお考えの方はきっと多いかと思いますが、実はそうではありません。
私自身もこの世界に入る前は「鍼灸=東洋医学」だと思っていました。

しかし、鍼灸学校に入って東洋医学について勉強していくと「今まで受けていた鍼灸治療は東洋医学ではない!」という答えに辿り着きました。
本当の東洋医学での治療は基本的に「局所治療を行わない」からです。
つまり、痛いところに鍼を打たずして治すことができるのが本当の東洋医学ということになります。

東洋医学にも西洋医学のように臓器の働きについて勉強しますが、臓器の機能は似たような部分もあれば、まったく違う考え方を持っていたりします。
例えば肝臓。
西洋医学:エネルギー代謝、アルコールや薬の解毒、胆汁の生成
東洋医学:気・血・水の流れを良くする疏肝(そかん)、血液の貯蔵、感情のコントロール、排卵

また、「天人合一思想」という独特な考え方があり、人は自然の一部であり、自然界で起きていることは身体の内部でも同じようなことが起きるという考え方であったり、病気になる原因は「気・血・水」のアンバランスが引き起こすなど、非常に好き・嫌いが分かれる考え方になります。

個人的には好きというよりは「この考え方で治療ができたら面白いな・・・」というのが当時思ったことです。
今までは足を痛めた時は足に鍼を打ち、腰が痛い時は腰に・・・という感じでしたがこの常識が覆された瞬間でもありました。
そして、もう1つ思ったのが、「これは病気の治療もできるな。」ということです。

このような感じで私は東洋医学に出会い、そしてはまっていきました。

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