花粉症に対する鍼灸治療の症例集【今年こそ鍼灸で体質改善しませんか?】

花粉症の治療と言えば耳鼻科の薬や市販の薬を使用される方が多いと思いますが、鍼灸治療でも花粉症を改善すことが可能ということはご存じでしょうか?

また、薬は花粉症の症状を改善するというよりは症状を抑えるだけであるのに対して、鍼灸治療は体質改善を行うことで根治できる可能性もあります。

実際に私自身が秋の花粉症になったことがありますが、今では一切症状は出ておりません。

そのため、当院での花粉症に対する鍼灸治療の症例を一部ですが、簡単にご紹介いたします。

【花粉症、アレルギー性鼻炎についてはこちら】

花粉症で鼻水に悩む女性

【32歳女性】 花粉症

10年ほど前から花粉症に悩まされている女性。

ちょうどこの時期から仕事をはじめ、ストレスが溜まるようになる。

目の痒みや鼻水はもちろんあるが、1番辛いのは鼻の中が痒いこと。

お酒好きであり、週3日ほど仕事帰りに飲んで帰ることもある。

  • 脈:弦滑数
  • 舌:淡紅舌・舌先~舌辺にかけて芒刺(赤い斑点)、舌辺にオ斑あり、白苔

 

【弁証(体質)】肝鬱化火・湿困脾土

右肝兪に1寸3番で15分

右合谷、左足三里に1寸3番で15分

耳にパイオネックス(シールタイプの鍼)

 

10日後に予約日時の変更の連絡をメールで受けた際に「ちなみに、花粉すごく効いてます((´∀`))」とうれしい一言。

治療後に脈がしっかり変化していたため、楽になるだろうとは思っていましたが、想像以上に効果が出ていたようです。

 


 

【33歳男性】 花粉症による目のかゆみ

花粉症でお悩みの男性。

仕事では中間管理職となり、ストレスフルの状態。

頭のてっぺんにある百会を触ると熱がこもっているのを確認したため、肝鬱化火による花粉症と考え、右合谷に1本鍼を打ち、百会に刺絡を行なうとかなり赤みの強い血が出てくる。

赤みが強い血液の出血が見られるということは内熱という体の中に熱をこもらせていることの何よりの証拠。
ただし、刺絡を行なえば花粉症の方全てに効果があるわけでもなく、また誰にでも行なえる治療ではないことは付け加えさせていただきます。

後日、目の痒みはかなり軽減しことを確認しました。

 


 

【47歳女性】 花粉症

もともとは昨年の夏から美容鍼を受けに来られていた方。

美容鍼とともに春には花粉症があると言うことで身体の治療は花粉症のための治療を行っていました。

症状としては鼻水や鼻づまりはそれほどなく、目の痒みがあるていど。

 

【弁証】肝鬱気滞血オ

治療は肝ユ・足臨泣・足三里・三陰交・合谷などを使用。

8月から月に2回の美容鍼とともに身体の治療を行っていたところ、症状があったのはたったの3日間のみで、その3日間の花粉の飛散量は飛びぬけて多かった。

職場の方たちが花粉で苦しんでいる中まったく症状がなかっため非常に喜ばれていました。

 


 

【29歳男性】 花粉症

毎年春に花粉症の症状に悩まされており、薬は眠くなるためあまり飲みたくないということで鍼治療を希望して来院。

現在は税理士を目指して勉強中。

花粉症の症状として一番きついのは目の痒み。

 

舌:舌尖紅・舌苔薄黄

 

【弁証】肝火上炎

1診目:百会・合谷・太衝・大敦(刺絡)

以後1週間おきに治療。

2~3診:同様

4~6診目:上記に肝ユを追加

今年の花粉は酷いと言われていたが、症状が酷かったのは数日のみで例年と比較するとかなり楽になっていたとのこと。

4月以降はほぼ症状がなかった。

 

【東洋医学では春は肝気が高ぶる季節。】

感覚器の中では肝は目と最も関連が深いため、春の花粉症で目の痒みがある場合は肝を治療すると症状が軽減するが、この方は現在、税理士を目指してもう勉強中であり、細かい計算が必要にあんるためストレスが非常にかかっていた。

このストレスから開放されていればもっと治療効果は高まっていたと思われます。

また、花粉症の方にお勧めなのはシーズン中の治療ではなく、シーズン以外にも鍼灸を受けることにより自然と花粉症は治癒していきます。

 


 

【27歳男性】 花粉症

幼少期より重度の花粉症。

毎年1月下旬頃になるとティッシュが手放せない程の鼻水と目のかゆみがあり、ゴールデンウィーク明けまでこの症状が続く。

寒がり、お腹を壊しやすい、冷え性などの症状もあり。

体質的に 脾腎陽虚 と考え、この方は鍼を刺すと1番細い鍼であっても痛がってしまうため、お灸での治療をする事に。

治療は週2ペースで行い、鼻水の量も減り、目薬がいらなくなったと喜んで貰えた。

※ お灸だけでの治療は良くなるか不安な面もあったが、『陽虚 』という体を温める機能が低下していたために効果が出と考えます。

 


 

【26歳女性】 花粉症、PMS(月経全症候群)

数年前から月経1週間程前になると感情のコントロールができず、イライラしたり、急に泣いてしまったり、集中力の低下、浮腫み、食欲の増加などの症状が出るようになる。

また、花粉症でもあり春・秋どちらも症状が出るという。

治療は月経周期に合わせ、症状が出てくる10日程前から2回治療する事に。

1周期目の治療で症状は6~7割程に収まり、2周期目の治療でほぼ症状は無くなり、花粉症の症状も治まる。

※ 中医学による治療は今回のようにまったく別の病気であっても原因となる体質を変える事が出来れば同時に治癒させる事が出来てしまうのが、中医学の素晴らしい所になります。

 

おまけ

花粉症の薬が今後保険掲揚外になる可能性があることはご存じでしょうか?

なぜ花粉症の薬が保険適用外になるのかが気になる方はこちらを参照ください。

【花粉症の薬が保険適用外に。その背景にある理由とは?】

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